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神様業務が嫌になったので神様やめて人間に転生してのんびり暮らしたい!  作者: 秋瀬雷
第一話 祝福《スキル》を授かる日
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祝福《スキル》を授かる日(7)

俺が王都に行って王様と会ってから季節は秋から冬に変わるころとなっていた。

セギル村に戻り春から王立学院に入学すると家族に話した時父母は歓喜し兄は悔しさを露わにしもっとお前より強くなってやると逆に気合が入った。

俺は【絶対神の加護】を使用し父の【農作】を覚え農作業に精を出しながら兄と剣の修行を行っていた。


さて、今俺は

【剣聖】

【農作】

祝福スキルを使えるようになった。


【剣聖】のアビリティは『聖王龍撃斬』だけしかまだ使えない。

ところが【農作】のアビリティに『作物の声』という長年携わっていたベテランでも覚えるかどうかわからないアビリティを覚えた。

この『作物の声』は作物のちょうどいい出荷時期が分かるもの。

父はもちろん使えない。

この『作物の声』のおかげ?でこの秋の収穫のときは質のいい物を出荷できいつもよりも収入が多くなり親に喜ばれた。


さて、この二つだけでホントはいいんだけど春から学院に入学すると考えたらもっといろいろできた方がいいんだろうな。

冬になると農作物が育たないので農作業が無くなる。

この時間を使ってセギル村の人たちの持ってる使えそうな祝福スキルでも探すか。

しかし、どんどんのんびりした生活から離れていってるなぁ・・・はぁ。


ということでこの村に住む人たちの中で一番使えそうな祝福スキルは・・・【鑑定】だな。

【鑑定】はステータスカードを見なくても人の祝福スキルを確認できたり道具の性能も鑑定できるようになる。


「おじさん、おはようございます」


この村で唯一【鑑定】が使えるのは道具屋のおじさんだけだ。


「おはよう、アーク。どうした?こんな朝早く」

「これを鑑定してもらえませんか?」


俺は、ポケットから木の実を取り出しおじさんに渡す。


「んっ、こいつはただの・・・いやっ、ちょっと待て」


俺から取った木の実を手のひらに乗せる。

ちなみに俺が持ってきたのは適当に拾ってきた木の実。

何の価値もない・・・


「アーク、これどこで拾ったんだ?」

「えっ?家の裏で拾ったんですけど」


それを聞いたおじさんは驚いた顔をした。

あれっ?なんか変なの持ってきちゃったのか?


「これは、シホウの実と言ってこいつを原料に調合した薬は軽い病なら一瞬で治せる貴重な実だぞ」

「へっ?」


変な声が出てしまった。

そんな実が何で家の裏に落ちてんのよ。と考えていたら


「アーク、これどうするつもりだ?特に使い道考えてくれなければ売ってくれないか?」

「あっ、いいですよ。でも、お金はいりませんよ。拾い物ですし」

「いやいや、こっちも商売だ。そんなことはできないよ」

「そうですか。分かりました」


よしよしと言いながらおじさんは小さい袋を渡してくれた。

さて、銅貨何枚かなぁと思いながら袋を開ける。


「えっ!?ちょっとおじさん。銀貨5枚って多くないですか?」


銀貨1枚で王都の安宿一泊分。

王都の安宿と言ってもこの村からすれば高級宿であることに変わりない。


ちなみにこの世界のお金は銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨の6種類。

大とは付くが硬貨の大きさはほとんど一緒で効果に書かれている絵が違うぐらい。

銅貨100枚で大銅貨1枚、大銅貨100枚で銀貨1枚と100枚でその上の硬貨に交換できる。

なので銀貨5枚ということは大銅貨500枚、銅貨だったら50000枚の価値というわけだ。


「さっきも言っただろこの実はいい薬が作れるんだ。銀貨5枚なんてすぐ元取れるから大丈夫さ」


親指を立てニッとおじさんは笑った。

しかし、元取れるから大丈夫って子供に言うセリフかよ。

まぁ、いいか。


「それなら、喜んでいただきます」

「あぁ、そうしてくれ」


頭を下げて俺は道具屋を出た。


_______________________


道具屋を出て少し歩く。


「あっ!【鑑定】ってどうやって使えばいいんだ?」


銀貨もらってすっかり忘れてた。

どうするかな?また、何か拾って持ってくかな。

俺は、落ちてる木の枝を手に取る。


「この木に【鑑定】したらどうなってたんだろうなぁ」


とつぶやいたら目の前になんか出てきた。


**************

名前:木の枝

説明:そこら辺に立つ木から折れて落ちた枝

**************


こっ、これは鑑定結果だよな。

使えてるってことでいいんだよな。

そうかどう使ってるかわからなくても目の前で使ってれば使えるようになるってことなんだな。

人には使えるか試してみよう。

ってことで前から歩いてきた人に向かって【鑑定】とつぶやいたがステータスは出てこなかった。

まだ使えないようだ。仕方がない使い続ければ使えるようになるだろうな・・・たぶん。


・・・のんびりやるか春まではまだ時間があるし。

春からの学院での生活。のんびりした生活を望んでたことは望んでたが学校生活はしたことなかったし楽しみではあるかな・・・。


そして、冬が過ぎ春になろうとしていた。

本日もご覧いただきありがとうございました。

新しい話が掲載されていくにつれ読んでいただける方々が増えていってることに嬉しく思います。

第一話はこれにて終了。第二話王立学院編が始まります。お楽しみに!

以前も書きましたがちょこちょこ前の話の文章書き換えております。

お暇があれば読み返していただけると嬉しいです。

また、感想、評価など書いていただければ今後の参考にさせていただきたいと思います。

宜しくお願い致します。

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