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神をやめる日

天界


それは神々が住む世界。

その神々の頂点に立つのが絶対神と呼ばれる神だ。

天界の一番大きい宮殿の一室に絶対神の部屋がある。


「はぁ、、、」


机に向かい山のような書類を見ながらため息をつく長い白髪に長い白髭の老人。

この人物が絶対神である。


「絶対神様、どうなさいましたか?」


近くにいた白い翼が背から生えている壮年の男性が口を開く。


「天使長、これを見てくれ」

と絶対神は書類を天使長に渡す。


天使長が見た書類には

_________________

差出人:愛の女神

件名:少子化対策

6の月中ごろからラブパワーを使い人口を増やし少子化対策とする

_________________

差出人:戦神、鍛冶神

件名:新たな武具の誕生

武器の進化の低下により新たな知恵を与え武具の進化の促進をする

_________________

差出人:剣神

件名:新たな剣術の誕生

剣技の発展のため新しい流派を覚えさせる

_________________


と書かれていた。


「あの、これが・・・」

「これはほんの序の口。皆好き勝手言って何でもやりたいこと通ると思ってんのか」

とドンと力強く絶対神は机をたたく。


神とは言え何か地上に影響を与えることをするには絶対神の許可がいる。

そのために申請書をだすのである。


「そっ、そうですね。しかし、皆様ちゃんと地上のことを思って言ってるのでは・・・」


少し沈黙の後、絶対神は額を机につけ

「もう神業務疲れた。もうやめたい」

とつぶやく。


「何か言いましたか?、絶対神様」


「なんも言っとらんわい」

と言いながら立ち上がり背伸びをしながら窓へ向かう。


外を見ながら絶対神はつぶやいた。


「人間にでも転生するかのぉ」

「えっ?」


天使長はそのつぶやきを聞き逃さなかったが冗談だと思うことにした。


_________________________


あれから数日後、天界議事堂に今、多くの神々が集結し始めていた。

天界議事堂は天界に住む神々が一堂に集まれる場所。

集まることなど1年に1度あればいいほうと使用頻度は少ないこの場所に今回集められた理由それは・・・。


「絶対神様が人間に転生されました」


「「えええええええ・・・・」」


演壇に立つ天使長の言葉に神たちはどよめき各々騒ぎ出す。


「どういうことだ、天使長」

「なんでいなくなったんだ」


天使長は木づちを叩きその音が議事堂に響き神たちは静かになる。


「はい、静かにお願いします。まず今朝、机の上に紙が置いておりこう書いていました」


_________________

わし神やめて人間になる。

あとよろしく!

絶対神

_________________


「何があとよろしくだ。あのじじい」

「これからどうするんだ、天使長」

「次の絶対神は誰がやるんだ?」

「俺は、やりたくないぞ」

「お前がやればいいだろ」

と神々は各々また騒ぎ出す。


そして、また天使長は木づちを叩きその場が静かになる。


「静かにお願いしますと先ほど言いましたよね」

と言った後の天使長の殺気を帯びた目つき。

それはこの場にいるどの神をも静かにさせる力を持っていた。


天使長の仕事はその名の通り神を助ける天使たちの長というのもあるが実際は絶対神を補助し絶対神がいなくなった場合次の絶対神が決まるまでの代行という仕事もある。

そのため神以上の実力を持っていた。

この場にいる神は皆そのことは知っている。天使長に文句を言うことは言うが本気で怒らせたら誰も太刀打ちできないことを。


「はい、静かになりましたね。それでは、絶対神様がいなくなってしまわれたのは仕方がございません。ですので天界の規則に従い次の絶対神様をこの中から決めたいと思います。その決め方は、、、あみだくじです」


こうして次の絶対神を決めるあみだくじ大会が始まった、、、



投稿頻度は少ないと思いますがよろしくお願いします。

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