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閑話 6章あとがき集

前回のあらすじ

びぼーろく

106話

【ロック鳥】

 雷を纏う怪鳥。体はかなり大きく、肉食である。ドラゴンの天敵として知られ、時々人間も襲う。

 ちなみに、肉食の鳥なので、肉はマズくて食べられない。空中戦だと普通に厄介だが、地上戦だとそこまで強くない。倒し方のセオリーは、弓か魔法でロック鳥を地面に叩き落とし、後は袋叩き。結構良質な魔石を落すため、STOではよくプレイヤーたちに狩られていた。


110話

【イリシュテア】

 人類拠点の大陸のすぐ先に魔王が出現したために、聖都市イリシュテアの地を浄化し、人類最前線拠点を築き上げた偉人。普通にすごい祓魔師だったが、実力と反比例して政治力はなく、論争に負けて罪を着せられ処刑される。そりゃまあガチギレするよね。


 メイン武器は魔導ガトリング。看破前に使っていた魔導ライフル(散弾銃)はイルーシアの武器。アンデットではあるが、強い光耐性を持ち、日光の下だろうが聖なる光の下だろうが不浄な体を保ち続け、街一つくらいなら余裕で滅ぼせる。


111話

【イルーシア】

 かつてイリシュテアの祓魔師であり、勇者であり、神父だった男。人類を守るという理想を抱えたまま死に至り、人類の守護者という立ち位置を拗らせた結果、とんでもないアンデットになった怪物でもある。

 生前は本当に聖人じみており、だからこそ神殿も他の有力な権力者が出ることを恐れ、勇者であるイルーシアを処刑するという暴挙に出た。普通、こんな理不尽にさらされれば神殿を恨んでもおかしくはないものだが、それでも人類守護の未達成を嘆き、やがてアンデットになっている。普通にやべー聖人。普通、他人に殺されたらその人恨むんだよなぁ。


 アンデットとしての力そのものは弱いものの、その聖人さから他のアンデットを抑え込む抑止力のアンデットとなっており、影にミニングレスを引きずり込んだ鎖はイルーシアの意思そのものでもある。


 ちなみに、イルーシアは実のところ、最初の祓魔師であるイリシュテアのかなり遠い血族であり、ひいひいひいひい爺さんくらいまでさかのぼるとイリシュテアとの血のかかわりがあることがわかる。若干名前が似ているのもそのせい。


113話

【インビジブル】

 魔法生物。分類的には人造人間(ホムンクルス)の一種で、皮膚の下に魔力を走らせることで完全に視認不可能になることができる。

 とはいえ、透明になる能力も個体差が激しく、強化個体……『アサシン』の名前を冠する個体や『ハイインビジブル』などでなければ、激しい運動を行うと透過の魔法がとけてしまう。透過能力と鋭い爪以外は数いるホムンクルスの中でも弱いほう。透明化が凶悪過ぎる。


 ちなみに、皮膚は透明化できても、上からかぶった液体や布までは透明化できないため、水やペンキをかけて場所をあぶりだすこともできる。もちろん、返り血でも透明化を解消させることはできるが、基本、インビジブルに一撃を加えられているということは半死半生の一撃を喰らっていることと同義であるため、いかにしてインビジブルの存在に気が付くかが勝敗を分ける。


114話

【魔力について】

 魔力とは、魔法の源であり、生命の源であり、万物の元でもある。その原点は神の吐息であると言い、神が世界のそばにいた神代は、その大気も地面も草木も、魔力で満ち満ちていたという。

 魔石はそんな魔力を取り込み続けた結果発生する魔力の結晶体であり、生きとし生けるもの誰しもが死後魔石が出現する可能性を持つ。しかし、人族は基本的に魔力の保有量の上限が低く、魔石が発生するほどの量の魔力を体にため続けられないため、人族からは魔石を採取することはほとんどできない。

 例外的にアンデットはほとんどの場合人間の肉体の枠を超えて魔力をため続けることができるため、人族のアンデットだとしても魔石が発生しやすい。


 ちなみに、主人公が危惧していた通り、神がいなくなったプレシスでは、魔力の枯渇が心配されている。が、魔法が通常通り使えている現時点ではその問題は表面化されておらず、また、神がいなくとも魔力の枯渇問題をどうにかできる方法はあるものの、**たちがそれらを放棄しており、現状では魔力で創られたプレシスは、緩やかな崩壊を迎えていく未来しか残されていない。


__情報が追加されました。

114話

【魔力について】

 魔力とは、魔法の源であり、生命の源であり、万物の元でもある。その原点は神の吐息であると言い、神が世界のそばにいた神代は、その大気も地面も草木も、魔力で満ち満ちていたという。

 魔石はそんな魔力を取り込み続けた結果発生する魔力の結晶体であり、生きとし生けるもの誰しもが死後魔石が出現する可能性を持つ。しかし、人族は基本的に魔力の保有量の上限が低く、魔石が発生するほどの量の魔力を体にため続けられないため、人族からは魔石を採取することはほとんどできない。

 例外的にアンデットはほとんどの場合人間の肉体の枠を超えて魔力をため続けることができるため、人族のアンデットだとしても魔石が発生しやすい。


 ちなみに、主人公が危惧していた通り、神がいなくなったプレシスでは、魔力の枯渇が心配されている。が、魔法が通常通り使えている現時点ではその問題は表面化されておらず、また、神がいなくとも魔力の枯渇問題をどうにかできる方法はあるものの、妖精たちがそれらを放棄しており、現状では魔力で創られたプレシスは、緩やかな崩壊を迎えていく未来しか残されていない。


115話

【神代】

 人族の中でも長寿なエルフでさえ代替わりしているほど遥か昔。その時代は神がまだ存在していたこともあり、世界中(プレシス)には魔力が満ち溢れ、願いを言うだけで魔法が発動されていたという。

 当然、その時代にいた人族たちは相応の魔力を体内に取り込んでいたため、現代のプレシスの人族よりもはるかに高度な魔法が使えていたとされている。


 ちなみに、神代初期にウィルドの反乱、神代末期に魔王の件が他の神にバレ、追放されている。魔王は世界創世の時に創り出された。


116話

【妖精】

 神の吐息から生まれた、属性魔力の結晶。基本的に神以外の全生物を下に見ている。

 時折退屈しのぎのために人間などの生物を花嫁とすることがある。が、妖精と生物は時の流れが違い、さらには妖精の常識は人間の生態にはまるで合わないため、花嫁や花婿に選ばれてしまった人間は長生きできない。

 精霊の愛し子はその点、あくまでも精霊側が人間に合わせてくれるため、あまりそう言うことはない。


 また、妖精も神が作った生物であるため、一応プレシスに果たすべき役割があるが……はたしていないからこそ、まだこの世界に魔王が残っているのだろう。


117話

【妖精の園】

 大体の妖精は、プレシスから世界半分ほどずれた人工的な異界、【妖精の園】に存在している。属性ごとに園が作られており、神代に生まれた妖精たちが楽しく生きる楽園だと言われている。

 時折、人間が妖精の園に招かれることもある。そうした人々は『妖精と結婚した』と表現され、男性なら花婿、女性なら花嫁とされる。そのため、主に貴族の家系図には時折『死亡』などのほかに『花嫁』と書かれていることもある。


 基本的に、妖精の園に招かれた人間は、帰ってこない。

 神殿の教えでは妖精の園は楽園とされていて、そこに招かれた人々は永遠の命を与えられ、永久に幸せに生き続けるのだという。


119話

【アルバニア=フロライト】

 一番最初の登場は『オープニング』の5話。

 ジルディアスの実の父で、彼自身ジルディアスに恨まれている自覚がある。実際、ジルディアスも相当恨んではいる。


121話

【半独立国家フロライト公爵公国】

 実はメルヒェインで軽く触れていたりする。

 傍若無人なジルディアスでも神殿の権威に逆らえない理由の一つで、セントラル王国に忠誠を誓う__王の盾であり、懐刀であり続ける__代わりに、公爵の権力を強めている。ちなみに、序盤にあったようにジルディアスは王太子に忠誠を誓っている。


 一定の税と忠誠を支払う代わりに、国からの指図は受けないスタンスを貫いている。だからこそ、セントラル王国の税率が上がっても、フロライト領の税金は変化していない。


124話

【殴ってでも止める】

 三章57話参照

 たとえ悪だとしてもその正義を貫くジルディアス。しかして、恩田はそんな彼を味方し続けた。もちろん彼自身、ジルディアスが聖人君子かと問われれば間違いなく腹を抱えて笑って首を横に振るだろう。そんなわけがないのだから。

 だからこそ、恩田はジルディアスが間違ったときには止める。今はもう、手も足も手段もある、たとえ弱くとも、力がなくとも、彼の危機を救えないほど無力ではないのだから!


125話

【ルナティックジルディアス】

 ダンジョンifに出現した、最盛期のジルディアス。一部終了時点で最強のボスであり、裏ボスとしても最強格。挑戦推奨人数はフルパーティを意味する4人で、カンストパラメータで挑んでも勝てる保証はない。

 極度のストレスで月狂いになった。普段は見守るだけの闇の精霊が完全にジルディアスに味方するため、高火力の闇魔法に注意しなければならない。また、定期的にバフ消しを使ってくるクソ仕様。回復技がないのが唯一の救いである。


127話

【魔王の呪い】

__情報が開示されました。


 魔王の呪いは生物を生存したままアンデットにするというものである。また、その呪いは感染し、根源である魔王が存在する限りその異常状態は繁殖し続ける。

 この世界の定義として、アンデットは無念の内に死に、穢れを帯びることで発生するモノ、となっている。そのため、生存したままアンデットに変貌することは、この世界の定義から外れ、魂を損傷、および消滅させることにつながる。完全に魔王の呪いに浸食されてしまえば、その魂は魔王に喰らいつくされ、消失する。


 この定義から外れた魔王こそが、世界(プレシス)の摂理に干渉する凶悪(バグ)なのである。


__???「いやー、吾もさ、こんなことになるとは思わないじゃん? でも面白いからつい放置しちゃって。そしたら吾の権限でも消去できなくなるくらい成長しちゃってさ。うっかりうっかり」

__???「そんなんだからアンタ、プレシスから追放されたんだろ」


128話

【管理人の権限】

 ___閲覧権限が足りません

 __【原初の聖剣】ウィルドによって開示されました




 管理人の主な仕事は、世界(プレシス)の運営である。世界(プレシス)が破壊されないよう、摂理の維持を行ったり、脅威となるものを排除することにある。この世界の場合、魔力の循環や前の管理人……神の作り出した脅威(バグ)である魔王の排除などの業務を遂行する義務がある。そのほかにも、原初の聖剣のように個別に専門の職務を割り振られているものもいる。


 妖精たちは、追放された神に変わり、代理として管理人の職務をする義務があった。そして、その特権として力を与えられた。

 それにもかかわらず、妖精たちは精霊という妖精よりも下位の存在を造り、それらに職務を押し付けることで義務を放棄していたのだ。そして、義務放棄の過程に、妖精の花嫁という立場がある。


 妖精の花嫁は基本的に世界(プレシス)との結びつきの強く、基礎魔力量が多いものになる資格があり、そんな資格を持っているものの中から妖精たちが気に入った存在を攫って花嫁、もしくは花婿にすることができる。そして、花嫁たちを妖精の園に幽閉することで、花嫁たちのいたはずの存在の穴を通して魔力を世界(プレシス)に送り込むことができるのだ。

 この方法の利点は、攫った花嫁(もしくは花婿)が妖精の園で生存してさえいれば魔力を送り続けることができる点である。送り込める魔力量は花嫁(もしくは花婿)の魔力量に比例するため、できるだけ魔力の多い生物を攫ってきた方が効率がいい。

 逆に、欠点は花嫁(もしくは花婿)が死亡すると当然魔力の供給が途切れることである。


 一見良い方法に見えるのだが、そもそも、妖精たちが妖精の園に引きこもらず、定期的に世界(プレシス)の見回りでもしていれば、十分な量の魔力が供給されるはずなのだ。そして、当然花嫁たちに人権が認められるかどうかは妖精にもよる。


__余談ではあるが、精霊の愛し子が失踪しやすいのは、愛し子が花嫁(もしくは花婿)に選ばれる可能性が高いためである。


130話

【勇者の権利の剥奪】

 重罪を侵した勇者に適応される、宗教的にもかなり厳しい厳罰。勇者としての権利をすべて剥奪され、それでも義務である『魔王討伐』の任務だけは残る。定住は許されず、職業に就くことも許されず、それでも勇者の証拠である聖剣の所持は許されず、ある意味、『勇者の死』ともいえる刑罰である。















次章、最終章【色無き魔王】

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