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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
三章:うろくづの森

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負けイベント回収中

 汚物にたかる蠅の色を思い返して、もといもとい。ましてや名前に「死体」と付く蠅が、衛生的に考えても綺麗な訳無い。


「けど今は、ワーグの方に集中しないと……」


 それを単なる、炎の明りに集まって来た、虫程度にしか考えなかった俺は――注意を促してみたが、ツォンカパの表情は、深刻そのもの。

 

 ――突然、木々に潜んでいたオークが、地面に落ちる鈍い音が響いた。それと同時に、襲い掛かって来るワーグ達の唸り声と、地面に落ちたオークが格闘する音、落ちた仲間に襲い掛かるワーグに、毒矢を射る音、毒矢を受け悲鳴をあげるワーグの声、戦いの音が、夜の森に再び広がり始める。


 落ちたオークは――考えるまでもなかった。


 元々、膂力(りょりょく)に差がある上に、木から落ちてダメージを受けたオークに、勝ち目など無い。間隔をおいて同様の音が、次々に周囲で起こり始める。


「な、何がどうした!?」


 慌てふためく俺。完全に、俺の提案した作戦が裏目に出た形になった。ツォンカパは、捕らえたナアス蠅を、空いた片手の人差し指で弾いて、粉々に消し飛ばすと、静かに槍を手に取り


「……マズいことになったものだ」と、相変わらず、説明の足りない物言いで、俺の不安を掻き立てることを呟く。


 周囲に集まる鬱陶しい翅音。


 理由は分からなかったが、ナアス蠅が多分、このロクでも無い状況の原因のひとつであることは、容易に想像がつく。


 俺は、手が届く場所に積んでおいた松明を、自然と手に取り、火を灯していた。


 ――首筋に激痛。いや、激痛と言う表現すら生易しい。


 あまりの痛みに俺は叫んで、みっともなく地面を転がり、のたうち回っていた。先ほど、毒矢を受けたワーグたちも、きっとこんな痛みを味わっていたに違いなかったが――そのことについて、感傷に浸る余裕など微塵も無かった。

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