表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
三章:うろくづの森

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/1638

先に言ってくれ!

 その他、負けじ劣らじの出来の悪い宴会芸をいくつかで、精々だからな?。


「こんな頭のオカシイ戦術を、我らに実際にやらせてのけるとは! これほど愉快なことは、生まれて()(かた)無かった!」

「『頭のオカシイ』そう思ったんなら、先に教えてくれ!」


 ……どーりで、この提案をした時のオークたちが、怪訝(けげん)な表情をしていた訳だ。


「善い善い。闘諍は、こうでなくてはな。……しかし、ワーグの長は退屈されて、袖に引っ込んでしまわれたようだ。もてなしを変えるとしよう……。放て!」


 夜の森を揺るがすような声で、ツォンカパが叫ぶ。すると今度は、灰で満たした壺に置き火を入れて、携帯していたオークらが火矢を準備し――あちこちから放ち始めた。


 村を囲むように植えられた逆茂木や、草葺(くさぶ)き屋根の建物が、一斉に燃え上がり始める

(……こ、ここまでやるか? 森の中だぞ?)


「……善い。実に善い」ご満悦の様子のツォンカパ。

 

 燃え上がり始めた家屋に飛び込んだワーグたちは、火に巻かれて小屋を飛び出したところに毒矢を受けるか、燃え落ちる建物の下敷きとなって焼かれるかして、その数を大きく減らし始めた。


 いち早く小屋に逃れて、毒矢を(かわ)して見せたワーグの長も、燃える家屋の影から影に、身を隠して逃げまわり――火の点いた逆茂木を飛び越え、森の中に消えて行く。


 十数頭だけになった残ったワーグたちも そのあとを追い、森へと消えて行った。

 

「……お、追い払えた……のか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ