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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十四章:ヒンデンブルグ・オーメン

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犯罪者には、注目のホット・スポットらしい……うちの領内

 話の流れは、大して難しい話でも、取り立てて変わった話と言う訳でも無い。


「怖ろしいオークに、人を喰う竜……御機嫌を悪くなされません様に大奥様。が、闊歩する土地ということで、王国の支配も及ばず、各種犯罪に手を染める方々が、取引場所に丁度良いと、まあ……自明の帰結に至りました様で。クククっ……いや、もうホント、どーしましょうね? 御主人様♪ 我らが領内の風聞は右肩下がりです♬ 絶賛大暴落中です。あ~可笑しい♫」


 身体をくの字に折り曲げ、笑い声を上げる悪魔。


「でぇ? どーすんの? アンタ」


 頭を抱えて、目を泳がせる俺を覗き込もうと、ネルが机に片手をつく。


(……なんでだ……どうしてこう言う……訳の分からん事態が、次から次に襲い掛かって来る……) 


「ひっそり暮らしたい」と言うことが――そんなに悪いことか。なぜ、俺たちを構わずに放って置いてくれない。関わった所で、ロクでも無い事態にしか、ならないことに何故、気がつかない。それともアレか? アピールが足りないのか? ガラガラヘビのしっぽや、毒を持つ生き物が、派手な色で外敵にアピールするみたいな。いや、でも……それを人間が人間にやる? 示威行為って奴か?。


 ……お、俺のキャラじゃねぇぞ……それ。


 社会に対して、肩をいからせ、威圧感たっぷりに――眉の剃り跡も青々しい、今や絶滅危惧種のマガジン系ヤンキーの姿が脳裏に浮かぶ。


「!?」「?!」と言う疑問符に、感嘆符をこれでもか! と消費しなくては、生きられない、悲しい生き物の姿。時折、その疑問符なんかを引っ掴み、ウルトラマンのトサカの様に振るって、武器にする猛者も居ると聞く。


 それを……このシルウェストリスと言う、牧歌的な世界(少なくとも俺には、そう見える)で、不特定多数の人々に対して…………ヤレと。露出を増やして周知を徹底しろと? 


(……嫌だぞ? みっともない。それに……人前とか……出たくは無い……ぞ……)

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