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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十四章:ヒンデンブルグ・オーメン

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厄介事の先触れ

「それは……マジ……です……か……」


 椅子に掛け直した俺は、背もたれに身体を預けてぐったり。


 机におしりを乗せて、ネルは話を聞いていたものの「ま、縄張りの管理は、オスの仕事だし」と、早々に興味も無くして、自慢のブロンドを指で弄り出した。


「マジですって。契約に縛られる悪魔が、主人に嘘を言えるとでも?」


「魔素の件もあるし、お前のその手の戯言には、眉に唾つけて聞くって、決めたんだ……俺」


 まあ、魔素の件は――別にこの悪魔に、何か落ち度があったと言う訳では無く、強いて言うなら、自分のせいだと言えるけれども……。


 アルパゴンの口から聞かされた夢魔たちが、眠るエルフの娘から窺い知ったと言う、その記憶は、平穏な生活だけを求める俺にとって、迷惑この上無いもの。


 当然の事ではあるけれども、別に彼女が、俺たちに対して迷惑を働いた訳では無い。


 彼女のお名前は疲労による意識の混濁が無ければ――との補足が付いたが、夢魔たちが読み取った名はルチェッタ・ゼブルンヴァリ。この『うろくずの森』の更に奥、集落を築いて生活していた方々のひとりらしい。


(衛星使っても分からんわなぁ……それ以前に、法皇が認めたウチの敷地内か、どうかも怪しいけども……)


 彼女は――ただ、ありきたりな不幸に遭ったエルフだと言うだけ。


 逃亡奴隷らしかったが、彼女が何故? その様な身のやつし方をしていたのかについては、夢魔たちも「深く」探って見ない限り、分からないらしい。


 流石に見ず知らずの……苦界に身を置いていたのだろう、女性の心の内を無闇矢鱈と暴き立てる気にはなれない。


 俺は一通りの話を聞き終えるや、頭を抱えていた。


「ウチって……魔境扱いされちゃってるのか……」

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