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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十三章:咎の神像

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ポスト・ヒューマンとの付き合い方

 恐らくこの状況を経験すれば誰しもが感じるだろう疑問を呈すると、彼女はそれを否定した上で「必要だよ」と断言した。


 曰く、人間を遥かに超える判断力を有する陶片の娘たちは、騎体の制御などは人類を超えるほど見事にこなして見せるが、裁可を仰ぐ人間が側に居る事が望ましいとのこと。


 それを許される状況に無かったから、先日のあの騎士はケモノと変わらなかったのだと。


 デシレアが、そう説明すると陶片の娘たちは一斉に、反論を始める。


「私たち……あそこまで、おバカさんじゃないよ!」


 陶片の娘たちの喧々囂々の剣幕にたじろぎ、なだめにかかる、義妹の珍しい表情。


 つまるところ――人が望む結果を求めるためには、適切な人の判断を、こまめに挟む必要があるらしい。


 お飾りの操縦桿も、そのために用意されたものなのだろう。スローンに腰掛けて、囀る雀たちの言葉を聞き、直観的に判断を下す際に用いるものなのだ。


「お、おにーちゃん?!」話の流れを変えようと、俺を見上げる義妹「バッティングの仕方は覚えたよね? 実技!? 実技に移ろう!」


 狼狽える彼女に、助け舟を出すつもりで――快くその申し出を受けてやることにした。そして俺は、縦に横にと繰り返される、殺人的なGを満喫し続けることになった。




 * * *




 操縦桿を握る力も無くなるほどぐったり。急制動のたびに遊園地の絶叫マシーン宜しく歓声を上げて俺にしがみつく義妹も、流石にご満足いただけたのか、ディスプレイに映る傾く太陽を目にしてようやく


「お腹も空いたし、帰ろっか♪」


 待ちに待ち続けた、そのお言葉。


「そ、そ……そっすね」


 『門』を潜って再び廟へ。日が傾いていることから判断すると、どうやら先程の平野は、シルウェストリスのどこかだったらしい。

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