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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十三章:咎の神像

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人類不要!

「ぱぱぁ! また制動開始が0.0003秒以上遅い!」

「表示したターゲット・マーカーから視線は離さないでね?」

「大回りし過ぎぃ……」


 陶片の娘たちから、容赦の無いダメ出しの雨霰。こっちとら、宇宙世紀の新人類な訳じゃ無い。先日のバイクだって乗り始めるまでに、自動車の教習所で習ったことを思い出しながら、数時間の練習を要した訳だ。


 人類を嘗めないで戴きたい。そう簡単に、こんな代物……乗りこなせる様になるものか!。


 陶片の娘たちからの次々と供給され続ける、人間の脳が処理するには過剰な情報量。座席の両サイドに設けられた操縦桿を握り締め続けていると――ここ久しく感じる事の無かった、鼻の奥に漂う幻臭(げんしゅう)が漂い始める。




 * * *




 トキノたちのそれぞれの担当が、どうやら納得いく形で決まった後でのこと。


「よっし♪ 試運転行こう! 試運転! おにーちゃん♫」


 義妹の鶴の一声によって、俺を除く満場一致で、この人型兵器のテストを執り行うことが決まった。『門』による転移で、見知らぬ平野へと移動したあと。触ったことすら無い(当然だ!)人型兵器の扱うためのレクチャー、ならびにトレーニングを受けることに……。


 操縦自体は――意外な程に、簡単極まるもの。


 騎士が目にした映像が映し出される、座席前のディスプレイを見ているだけで、俺の向く視線などから的確に必要と判断される行動を推論し、ともすればレクチャーされた操縦桿すら――握る必要が無かった。


 この機体の操作に必要な多くの作業は、ディスプレイ手前のコンソールに縦置きされた陶片の中の姦しい娘たちが、逐次適切に処理してしまう。


 膝の上で、取り出したお菓子を口にモグモグ、陶片の娘たちの様子を眺めるデシレア。


「なぁ……デシレア?」俺が声をかけると、彼女は顔を上に向け返事を返す。


「……これ、別に俺が乗ってる必要は無いんじゃね?」

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