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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十三章:咎の神像

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覚悟はできなかったけれど、来るのは分かってた……よ? 【Picture】

挿絵(By みてみん)


 頭部形状は日本の烏帽子型兜の頭頂部を、我が家の魔術師の娘っ子たちが被る三角帽子の「よれた」先っぽを連想させる形状に改められ、その上で日本人が抱く西洋的なイメージの外見にまとめられていた。


 大きな草摺り(スカート)が腰から垂らされ、足首から先は――先日の ぬかるむクレーターでの無様を考慮してか、幾分設置面積が大きくなるよう、腐心の跡が伺える。 


(……来たよ)


「お、おにーちゃん……ひょっとして、また気に入らない?!」


 俺の顔を見ながら青い顔で、オロオロとしだす彼女。


「そうじゃなくてさ……いつもいつも、びっくりさせられ過ぎて、反応が追い付かないんだよ。おにーちゃんは」


 デシレアの頭に手を置いて細い髪を掻き乱すと、彼女は――満面の笑顔で声を上げた。




 * * *




 デシレアが急かす様に背中を両手で押す。有栖川さんによって、飛行機に乗り込む際のタラップ・カーの様なものが取り付けられ


 急かされるまま上へと昇ると、騎士人形の胸部前面の4重のハッチが開いた。


 中を覗き込んで「コックピットにしては想像したよりは……多少広いな」


 感想を口にするや義妹の可愛らしいお口から、間違いを意味するらしいブザー音。 


「コックピットじゃないんだよ? おにーちゃん。響きが汚いから嫌っ」ついで吐き出されるクレームの様なもの(まぁね? 語源は知らんけど音の響きやら、そこから来る印象はね?)


「スローン……有栖川の案だけど、操縦席は玉座を意味するこの言葉を使お?」


(…………すっげぇ、分不相応) 


 デシレアと中へ足を踏み入れ「玉座」とやらに腰かけると俺の膝をよじ登って、その上にちょこんと彼女が座った。

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