キレる160億歳児
「……さて、お嬢様が、百千万憶様のために揃えました『おにーちゃん艦隊』から発艦した、偵察機の映像によりますと……、目標の対象物は、およそ数日程で、この場所へと到達する模様です」
再び皆で画面に目を向ける――そこには、木々を薙ぎ倒し、深い森を進む苔生した巨大な人型。
大きさは、周囲の木々などから判断すると、全高8~9メートル前後に見える。外見は騎士を模した様な姿の……うん、まあ。現世日本の感覚を用いて表現するならば、――それは人型兵器に見えた。
それも、この世界にかろうじて「マッチ」すると言った感じの、メカメカしいディティールを持つ――白い石材か、陶器に見える外装と、金属製のフレームを併せ持つ存在。
(本気で何でもアリだな、この世界……)
「寄りによって……こんな不愉快なものを……」翡翠色の髪から覗く、まろ眉を怒りに吊り上げて、爪を噛むデシレア「おにーちゃん! バックアップ・ガンに絶対殺す弾を詰めて、わたしに貸して! おにーちゃんが殺らないなら、わたしかトーヴェちゃんで殺るから!」
殺る殺る殺る殺ると、まぁ……。この子たちが、物騒なことを連呼しますことよ……。
俺が困った顔を浮かべていると、口に放り込んだチーズの効果が早くも切れたトーヴェが、ふつふつと言った感じで、再び殺気立ち始める。
「も、も、もも……もういっそ、う、うう、ウーシア……だ、だ、出して……しょ、しょう、消滅……さ、させてや、や、や、やって……も……」
(どうしよう……そろそろ用意したチーズが切れる)
途方に暮れる俺に、ネルは小さな溜息をひとつ吐いた。
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