表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十二章:この砂漠に林檎の木を植えよう

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

749/1638

洗脳商売

「……てな感じでさ? あの夢魔の子たちにお願いして、親父さんの心変わりのための鼻薬の様な手立てを願えないかなと……考えている訳だけど……どう……かな?」


 暫くして、部屋にやって来たデズデモーナに、考えを明かすと――煮詰まり切ってはいないプランであるにもかかわらず、彼女は理解を示してくれた。


「えぇ……あたしに異存は無いわ。お父様が、旦那様と御姉様に御迷惑をお掛けして正直な所……心苦しいどころの話じゃ無かったし。旦那様のお考えの通りにして? ただ……できることなら――そんなお父様でも、あたしのお父様には変わり無いから……あまり、お身体に負担は与えない方向で、お願いできると……その……」


 もとより、その腹積もり。その点については、充分な配慮を行うつもりであることを彼女に伝える。彼女はその言葉を聞いた後で、なにやら少し難しい表情を窺わせた。


(……?)


 やはり、不安なのだろうかと、再考するつもりもあることを彼女に伝えると、彼女は困った様な表情を浮かべ、かぶりを振る。


「娘としては……実のお父様の寝所に、若い夢魔が入り込むと言うことに……少し複雑なものがあるだけ」と、穏やかでは無い胸の内を苦笑いを浮かべ明かしてくれた。


(ああ、まあね? 父親の部屋に、ピンクのお姉さんを派遣するのを、実の娘が黙認するようなものだしね)




 * * *




 ――その夜――


 屋敷の地下階の『門』の在る一角に、俺たちは集まっていた。アルパゴンが門の操作を行う間、夢魔の娘たちに魔素の小瓶と、アレクサンドラ金貨数枚が入った小袋を手渡す。


 手にするや、ギョッとした表情を見せる2人と、1人。


「……だ、旦那様? こ、これは?」

「必要と判断したら、使ってくれていいから」


 彼女たちの反応からすれば、この魔素と言うものは、それほどに重要な代物なのか――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ