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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十二章:この砂漠に林檎の木を植えよう

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彼女は引きずり、ネルは浮かれる

 翌朝、シルシラは朝食の席に現れなかった。


「アタシ! 心配だから食べる物持って、あの子の部屋に行ってくるわね?!」


 何故か、すこぶる御機嫌かつ、鼻息も荒く燃え(たぎ)っている様子のネルさん。


 いや、その機嫌の良い理由には、想像はつくんだけども……。


 昨晩、シルシラの部屋に詰めかけた人間が知るところになった彼女と――夢魔たちとの馴れ初めのその経緯。


 シルシラは、存在が保てなくなる寸前まで消耗しきった彼女たちに、精気を与える引き換えに、自らが夢想する鮮烈なイメージを得ていたらしい。


 端的に言うならば……細い路地裏に、無修正のエロ本が落ちていて、多感な年頃のシルシラは、それを見に足しげく通っていたようなものと言えるかも知れない。


 なんだかイメージから突然、耽美さと甘酸っぱさが消し飛んで、みすぼらしくなった気もする……。


 この精気と言うものは、人間の精神活動によって発生するエネルギーの様なものであるらしいが、奪われ続けると感情の起伏が消失したり、とまぁ……社会で生活する上でも、不都合が発生するとのことなのだが――飢えた夢魔の3人を養って、平然と普段通りの生活を送り続けたシルシラ。


 これを魔術師としての秘められたポテンシャルとみるべきか、それとも――ただ単にむっつりな、規格外に妄想力逞しい、エロ過ぎるだけの少女であるとみるべきか……。


(なんだか……この子のことが……心配になって来た。ある日、突然……メトレス・マリアみたいに、なったりしたなら、どうしよう……)


『3重反転パラダイス・ロストぉー!』


 雄々しく、編み出した秘技の名前を叫び、あられもない行為に没頭し、憐れな犠牲者を出涸らしになるまで搾り続ける――恍惚の表情を浮かべる未来のシルシラの図。

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