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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十二章:この砂漠に林檎の木を植えよう

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開いてはならぬ

 いつもの眠た気な――力のない眼に、厳しいものを少し……ほんの少しだけ宿す、ギアネリ。


「……せやな。アルパゴン。あんたが今、読み取ってみせたこと、旦はんの名において、説明しいや……えぇな? 旦はん」


 俺の名前を便利に使おうとするなよぉう……。


(……女って、こう言う……我が物顔で、器用に手に届く範囲の物を使って、物事片付けるところあるよなぁ……別に、この場合……気にもしないけどさ)


「私は……御主人様の御意さえ御座いましたならば、異存はありませんとも……」


 胸に手を当て恭しく、(こうべ)を垂れる悪魔。こいつが、こう言う態度の時って、ロクでも無い時ばかりなんだけども……。


 既にシルシラの両の目には涙が浮かび、嗚咽が始まろうとしていた。


 なおも厳しい表情で俺を睨むギアネリ。


 事態を見守り、沈黙を続けるサキュバスの娘3人。


(シルシラには悪いけど……)


 血は繋がらないにしても――共に姉妹として育ったギアネリの。シルシラを心配する気持ちは、理解できなくは無い。


 それに本人は自身の魔術の才が無いことを公言して(はばか)らないが、まがりなりにも魔術師を名乗っている訳だ。


 もし、この件が何らかの問題に繋がっていて、そのことをギアネリが懸念しているのだとしたならば……選択の余地は無いように思える。


 しばらく、考え込んだ末。俺は、ギアネリの言葉に従い、アルパゴンに対して、シルシラが必死になってひた隠し、夢魔の娘3人が沈黙する事柄についての、知り得た事柄について開示させた。 

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