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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十二章:この砂漠に林檎の木を植えよう

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自堕落の園

「ゲルダが買って貰ったのと同じ……ひよこさんの絵が描かれた……ぱんつが欲しい……あれ、かわいい……」

 

 驚いた声を上げて、共に育った血の繋がらない姉妹の口を、おでこまで真っ赤にして塞ぎにかかるゲルダ。


 ヴィルマにヴィヴィは、物欲・食欲全開――その傍らで貴族家の御令嬢様方は、暗い空気。


「……あ~王国側と喧嘩になったのは残念だけど、心配すんな。別に俺、戦って人生を過ごすみたいな、痛ましい生活に憧れてる訳じゃないからさ? ちょっかい出されない限り、何もする気は無いし。と言うか俺一人では、何もできないし」


 彼女たちの生まれ育った国と事を構えたことが、顔を曇らせる原因かとも思ったが――どうやら、そう言うことだけでは無いのか……。


 口を開いたのはロザリンド。


「わたしたちの……家が、御迷惑をお掛けしましたのよ?」


 つまりは、先日のデズデモーナと同じく、血族の引き起こした厄介ごとに対して、身につまされていると言うことなのか。


 彼女たち全員が、先日のデズデモーナと同じ様な行動を取り始めたらと、頭を抱えそうになっていると「貴族のお姫さん方は辛気、臭ぁて敵わんな……」この場の空気を凍らせるギアネリ。


(……お、おま、ちょ……なにを言い出されますのん)


 ぎょっとする俺の胸中など、お構いなしに


「えぇやないか……。この旦はんが、そないなこと、お気になさる お人と思うとるんか? 折角、このおやつまで出て来る、三食昼寝道場に転がり込んだんや。なんも気にせんと、面倒事は全部、この旦はんにお任せして、ウチらは大奥はんの言いつけ守って、大人しゅうしとれば えぇねん」


 良い事を言ってくれている様にも思えるが、この……釈然としないモヤモヤとするものは、なんだろうか。

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