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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十一章:神をも恐れぬ

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義妹たちは皆、容赦が無い

「なんでも、その吐き出させた軍装品をだな? 王国側に、まとめて買い付けさせるつもりなんだってよ……」


 数万にも及ぶ大軍勢が、丸裸にされて帰って来たのだ。王国側としては、高価すぎる仕事道具を失って、暇を持て余すことになった、無職の群れを抱え込まされたに等しい。


 国軍の弱体化が知れ渡れば、きっと隣国なり、蛮族なりの侵攻にも脅かされることになるだろう。そして、この世界では――これら巻き上げられた武具を、一朝一夕に大量生産を行うことなど義妹をおいて出来はしない。


 買い付けようにも、きっと……。がめつい商人たちが、それらの武具の値を吊り上げるに決まってる。


「くくくっ……」ここに来て、ようやくハリバドラが、上機嫌な声を洩らし、手のボトルの中身を空けた。




 * * *




「……297億円?」


 絞り出す様に口にした金額は、あまりに未知過ぎる金額。


「概算……となりますが」


 先日の巻き上げた軍装品の一切合切を、デシレアの伝手(つて)を通じて、王国側に売却する手続きを済ませ、報せにやって来てくれた有栖川さんの顔は、いつも通り涼し気――場違いにすら思えた。


「ぜ、税金は?」あまりに頭の悪い物問い。しかし、彼は。そんな俺の言葉に、優し気に微笑んで「御座いません」短く簡潔に回答。


「えっと……」


 必死に頭を回そうとするも、血の巡りの悪い頭は、驚きの金額を耳にしてから、こちら……上手く回ってくれない。


「ひ、必要経費……どれぐらいになります?」


 トキノが戯れに作ったアプリ「キャノンボール・でりばりー」を使って、あの日 あの地に降り注がせた砲弾の価格などが、ドえらい金額になるのではと思い……目の前の――人がイイんだか、悪いんだか良く分からない、掴み処の無さ過ぎる美貌の持ち主に伺う。

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