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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十一章:神をも恐れぬ

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デモンストレーション

 アプリのボタンを押して数分。何事も起こらなかった。最初に異変に気付いたのは、トーヴェによって特別な知覚を与えられた俺と、次いで頌の村のオークたち。


 空の彼方から、幾条もの甲高い女の悲鳴の様な声が聞こえて来た……気がした。


「ハリバドラ! 説明しておいた通り、全員地面に腹ばいに伏せろ! 兜の緒は解いてるな?! 首が吹っ飛ぶらしいぞ! あと両耳を手で押さえて、口を大きく開けろ! 急げ! 急げ! 急げ!」


 事前に話しておいたこととはいえ……彼らにとっては、意味不明な指示。


 しかし、このような場における行動は実に速く、全くの迷いも無かった。


 全員が、俺の指示通りの行動を取り終えるのと同時に――俺たちと対峙する、王国の軍勢の間に開いた1キロほどの平野に、轟音と共に、数百メートルはありそうな高さの黒炎が、いくつも立ち昇り


 この地から100キロ近く離れた海上に浮かぶ、Z計画のH45級として、デシレアの力によって新たに生まれ変わった全長600メートル、満排水量62万t以上、もはや別物にまで弄り尽くされた超々弩級戦艦シャルンホルストは、口径52センチ、砲身口径長82.7センチの規格外の艦砲による対地砲撃で――


 着弾地点に重量680㎏と言う、途方も無い砲弾の莫大な運動エネルギーでもって、幅、深さ、ともに10メートルはあろうかと言う、巨大なクレーターをいくつも、いくつも穿ち続け――。


 トーヴェの魔器の調べによって、その場に整然と立ち尽くし


 眼前に繰り広げられる その光景を、否応無く見せつけられ続けた王国の兵士たちは――叫び声を上げ、自身が信仰する神の名を口にし


 唯々、唯々、ひたすらに恐怖に目を見開いて、舞い上がる土砂を浴び、喚き続けていた。




 * * *




 ――夜、うろくづの森の中――


 ぱちぱちと、()ぜる村の中央の焚火を前に集まった皆は……大好きな、争いごとに出掛けて、帰って来た夜だと言うのに、誰ひとり欠けたと言う訳でも無いのに――お通夜モード。

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