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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十章:既に平穏は望めない

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朝からドッカリ

 ロアと言う言葉の意味も、理解できているとは言い難い俺ではあるけれど……まぁ、先のヴィルマの言葉は、戯言以外のナニモノでも無いことだろう。きっと……。


「あぁ……ストッキングに! ハトの爪が引っ掛かって、解けんのじゃあ……」


 もどかしそうにハトたちの拘束を解き続けるヴィルマ。陶片の娘たちのサーバーを置くためだけに購入したような一軒家の縁側に寝ころび、ゆっくり傾く夕陽に欠伸をあげ、注文した寿司桶を待つ俺に、焦りの入り混じった批難めいた声。


「ツッガータァ!? 見とらんで、手伝ってくれても良かろうなのじゃ?!」


「……やだよ。これから寿司食うってのに。ハトってのは……ばっちぃって、有名なんだぞ……」

 

 まあ、もっとも……そこまで気にしなくても、それらの病原菌が屋敷の面々に影響を及ぼす様な事は、ネルのお陰で無いに違いないが……けどまぁ、汚い手で寿司を食べるのだけは御遠慮申し上げたい。


「ツガータは薄情なのじゃ!」罵るヴィルマを放って、俺は冷蔵庫のビールを取るため腰を上げた。




 * * *




 こちらに購入した、本来であれば広すぎる、7SLDKの庭付き一戸建て物件ではあったが、流石に屋敷の皆が一堂に会するには、些かどころでは無く、狭すぎて。仕方無く、届いた寿司桶をそれぞれ抱えると屋敷へと戻ることに。


 シルウェストリスに戻ってみれば、夜は白み初め、じきにメイドさんたちが起き出して、ネルの朝食の支度を手伝いに起き出してくると言った時間。


(……俺らは別に良いけど。メイドさんたちは、起き抜けに寿司かぁ……重いなぁ……それ以前に大丈夫か?)


 俺の心配を余所に、朝っぱらから始まる寿司パーティー。

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