表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二十章:既に平穏は望めない

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

690/1638

俺と彼女のずっと変わらない、力学的構図

 どこの誰に受けた指示かは分からなかったが、マネージャーがスマホを切って、気怠げに正門に俺を運ぶように指示する。


「た、頼む! 逃げさせて! 頼むから! お願いだから! この後の展開は読めてんだって! お願いだから逃げさせて! 昔話とかだったら、これだけ必死に、お願いすれば、どんな情け容赦の無い、主人公でも逃がしてくれるぞ! ねぇってば!」


「黙れぇい! この性犯罪者ぁ!(やめて! その表現! わりと普通に堪えるから!) ……後で貴様は、タックルのサンドバッグ代わりにしてくれるわっ!」


「……先輩、俺ら……お手柄ってことで、新聞とか来たりして……取材されて、……ヒーローになったりして……モテたり……するんじゃないッスか? じきに夏期休講ッスよ! アバンチュールっスよ!」


「そうかも……知れんな。ぐはははははっ!」


 もがく俺を意にも解さず、メンバー全員で愉し気に会話を弾ませ――地面に落ちた、まだ息のあるセミさんを巣へと運ぶ、蟻さんのように、えっさ♪ ほいさ♬ と運んで下さるビー部の皆さん。


 目的地に着くなり、乱暴に地面に放り出される俺。


 雑に放られた痛みに呻いて目を細めていると、――影がかかった。

 恐る恐る……影の主を見上げる。


 逆光を背にする、ネルの顔を見上げて見れば、それはそれは――エグさを極めつくした、ドヤ顔を彼女は浮かべて見せていた。




 * * *




「はァい♪ たっちしてぇ~?」


 彼女が手を差し伸ばす。そのやりとりを信じられないものを見る様子で、無言で見守る――周囲に集まった学生一同。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ