表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
三章:うろくづの森

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/1638

なにが、どーしたよ……

「……また、何が起こった。外見、また変わったってことか?」


「多分、アタシのおっぱいで若返ったアンタが、今までと違って身体を動かすようになったのと……。毎日のように繰り返される身体の中の大工事のせいでしょうね。あとは、この領域だから? ここは生命が成長することはあっても、老いるなんてこともない……都合のイイ~~~っ場所だし♬ 周りの植物さんたちにしたって、枯れたりとかしないでしょ? なんにせよ、これでヒールの高い靴を履いても、しっかりアンタとバランスが取れるから、アタシもラッキー♪」


 裸のまま浮かれるネルを見ていたら、頬が緩むのを感じると同時に。


 現世へ戻っての十人並みの、平凡な生活を送る日常は――もはや、手の届かないほどに、遠退いたように感じられた。




 * * *




「――ツモイよ」(……そら、来た)

 

 翌日、ツォンカパの方から声をかけられた俺は、この口数が少なすぎて、コミュニケーションに齟齬(そご)すらきたすオークが、ようやく口を開いて、昨日までの おかしなそぶりについての、釈明を始める気になったに違いないと踏ん――。


「我ら(しょう)の部族の命脈もこれまで。お前も早く、この森を離れるがいい」

 

 ……で、いたのだが。あまりに面食らう言葉に、ツォンカパを引き留める声を発するのが――思わず、ワンテンポもツーテンポも、遅れてしまっていた。


 そしていつもの如く、自分の言いたいことを言い終え、要件だけを済ませると、(きびす)を返して森へ帰ろうとするツォンカパ。


「待て待て待て待て待て……」


「……………………」


「何がどーした? いきなりよ。理由を話してみ? ん?」


「部族の者では無いお前には、関係ナイ」


「『関係ナイ』訳あるか。どーすんだよ? これからの稽古はよ? あんたが無理矢理、俺に稽古を今日まで課してきたんだぞ? 理由の説明も無しに無責任に打ち切るのが、あんたの言うオークの礼儀ってヤツか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ