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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十九章:真面目過ぎる彼女

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オーク流デズデモーナ攻略法

 逸る心を押さえて、彼女の言葉を待つ俺の心境は、湯を注いだカップ麺を待つ心境を数百倍に濃縮したようなものだったかも知れない。……いや、違うかも知れない。


 彼女も、なにやら思うことでもあるのか、感慨深そうな様子で一言一言、静かな調子で、俺に秘策の内容について説明してくれた「御屋形様よ」


「お、おう!」


(今、俺には……目の前のお前が、ゴージャスな容姿も手伝って、女神に見えるぞ!。いや、違う! あんなクズ女神と、お前を同列に並べる訳にはいかんな! すまん! 失礼した!)


 彼女の形の良い唇が開く。


「デズデモーナの曲乗りに惑わされてはならない。御屋形様の盾の影に隠された的を狙うためには、仕方が無かったのだろうが……あいつの(わざ)には欠点がある」(おおおおぉぉ……!?)


「……腹だ」(ん?)

 

 彼女が――クィンヒルデが口にした単語の意味が理解できなかった。それは岡目八目(おかめはちもく)的な? 俺とデズデモーナ、この決闘の当事者である俺たちの目には映らない、第三者としての視点から見た、一流の戦士にである彼女であるからこその知見であるのかと、続く言葉を待つ。


「……くくくっ。流石だぜ……クィンヒルデ。オレを(くだ)したオークだけのことはあるゼ」


「――、……、――、……」(どうした? スキュデリ? おしっこ我慢してるみたいな顔をして?)


 取り巻き2人の対照的な反応に、双方の顔を見比べて、その意味するところを知ろうと努めた俺だったが、それよりも早く――クィンヒルデは秘策についてを伝授してくれた。


「あの曲乗りを成立させるための条件として、身体の動きを妨げぬために甲冑を脱いだのだ。狙うは腹だ。甲冑を身に纏わない身体であれば、例え我らオークであろうとも馬上槍の一撃を受けてタダでは済まん! 勝負は! 一撃すれば……こと足りる!!」

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