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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十九章:真面目過ぎる彼女

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味方なんて、居やしねぇ……

(それにしても……)妙な雲行きになった。この試合、彼女が甲冑も身に着けず、盾も手にせずやって来たことで、ゲームの流れが大きく変わってしまった。


 俺が彼女を槍で突く訳にはいかない……彼女を死なせてしまう。


 そして俺が彼女を突かずにいると、それも彼女の計算の内なのは明らかだが――彼女は幾度かのリトライを繰り返す事にはなるだろうけども、いずれ俺の甲冑の胸に結びつけられたブートニエール(男物のコサージュ)を落としてのけるに違いない。


 そうなれば俺は彼女と一夜を共にすることに(……んん?)


 どう言うことだ? どう言うことなんだ? どうして、こんな状況に陥ってんだ俺?

 この決闘とやらで、俺が彼女に……考えも無しにそのまま、ぶつかれば彼女は死ぬ。


 それはなんとしても避けたい。いや、その時になれば俺は、ボトルを呼びだして彼女の命を救う。間違い無く、俺のみならずネルもそう動く。


 でもだからと言って、彼女の命に関わることを軽々しく、選択してしまって良いものか? ――良い訳が無い。


 じゃあ、彼女が怪我をしないように、死なせない様に槍を使わず、彼女になされるがままにして、敗北を喫する。


 俺は彼女と一緒に寝ることになる。ネルを裏切ることになる……いや、ならない。


 ネルの居る方へと目を向ける。相も変わらず――たわけたことを調子外れな声で「赤ちゃん、赤ちゃん、きゃわわ、きゃわわわ♪」と周りが、少し引くほどの場違いなまでの空騒ぎっぷり(……ヲ、ヲマエな)


 えっ? なに? これ……俺が、デズデモーナに負けて……彼女と子作りに励む展開が最適解……なの? えっ? どー言うこと? 


 なんか、ここまでの大事になってしまうと……俺がネルに対して、貫いて来たスタンスであるところの――彼女への思い的な? それが酷く的外れなモノの様に思える。


 と言うかアイツ! 俺が勝つことを微塵も望んで、いやしねぇ?!。

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