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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十九章:真面目過ぎる彼女

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泥縄レッスン開始!

 コーチは、ロザリンドが務めてくれることになった。


「デズデモーナの気持ちを思えば、考えるものもありますが……」


 些か……躊躇う様子を見せた彼女。けれど、ずぶの素人が、馬を走らせる危険性に居ても立ってもいられなくなったのか


 「旦那様には……先日の試合で、ご助力頂きましたにもかかわらず……お礼も、まともにしておりませんでしたものね。お引き受け致しますわ」


 渋々と言った感じで、彼女は指導を引き受けてくれた。


 馬場で物騒なまでに空気を揺らめかせて、ラジオ体操を踊って準備体操をしていると、その様子に尻込みするかの様な表情を、やって来たロザリンドが窺わせる。


 俺のいでたちたるや、神代の時代の叙事詩にでも登場する英雄か――はたまた怨念を身に纏って、地の底から蘇った魔王か? ってな具合のそれな訳で、彼女が俺を目にして気後れするのも、分からないでも無い。


 例えるならば、デートに最新鋭ジェット戦闘機でやって来た、頭のオカシイ輩と、そう大差は無いだろう。


 おべべは立派でも、中身はこれっぽっちも伴なってはいないけどな!。


「そ、それで……だ、旦那様? その……失礼ですけれど鞍数(くらかず)の方は、どれくらいになられますの?」


(……鞍数? う~ん……なんだっけ? 鞍数……鞍数……鞍数……そう言えば昔……おやぢの野郎に……競馬場の馬券売り場で教えて貰ったことも……ある様……な? ああ、そうか……馬に乗った時間のことか)


 ラジオ体操を止め「えぇ……っと?」指折り数える。


 普通ならば――現世であれば、45分~1時間を一鞍と数えるのが、普通らしいが……。


 時計の普及も怪しい、こちらの世界。時間は、教会が管理する時計塔の報せる鐘の音頼みのこちらのこと。


 彼女が訊ねているのは、きっと。……そこまでの精度に基づく時間の話では無く……もっと、どんぶり勘定での大雑把なものに違いない。


「……う、う~ん。これ……くらい……かなぁ?」

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