ありますともさぁ!
――そして、俺の予想通りに
「あっ♪ でっもぉ~……お姉さまはぁ……ちょっと、ほんのちょ~っとだけ、いいなぁって思うことがあってぇ? きっと、それがあったらぁ……今回の件なんて、忘れちゃうだろうな~……と思ったり? するのよねぇ」
「な……なんでしょう!? こ、この私に成せることでしたならば! なんなりとお申し付けくださいませ! 御姉様!」
名誉を回復する数少ない機会と考えたのか、デズデモーナは、ネルの吐く戯れのような言葉にも、飛びつかんばかりの反応。
そして、ネルが口にした言葉は、案の定なもの――。
「この屋敷の誰でも良いからぁ……この人との間に、可愛い赤ちゃん……生んでくれないかなぁ~? 赤ちゃん抱っこしたいなぁ~? なんて思うの♬」
「……待てや、ボケナス。人様に押し付けて無いで……てめぇが産めや」(この直結厨めが)
「種が違う交配は、難易度を伴うんだから仕方が無いでしょ?」
「生命を司る龍様の……お言葉とは思えませんなぁ?」
「アンタこそ! アタシでも! この屋敷の娘たちの誰でも良いから、とっとと産院送りにして見せなさいよ! 繁殖する気あんの?! 絶滅スレスレの朱鷺さんだって、もっと肉食系よ!」
「朱鷺は元々、肉食だろうが!」
「そう言うこと言ってないでしょ! アホなの?! アンタね! アタシに……ぷゆぷゆほっぺの、ほわほわしてて、ミルキーな香りに むせ返るような……赤ちゃん! 抱っこさせる気ないの?!」
(……あるよ?)
 




