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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十九章:真面目過ぎる彼女

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知恵を借りようにも、アイツらね?

「――それで」アルシェの透き通るような声。彼女は傍らの水差しから、オレンジにレモン、ライムの薄切りで、香り付けされた水をグラスに注ぐと、白い喉を鳴らして飲み干し、一息ついて「先ほどは……浮かない顔を、なさっておられたようだが?」


 彼女たちの遊興の場をぶち壊す前の――俺が、しかめっ面で歩き回っていた理由について、彼女は聞いてくれているのだろう。


 自己嫌悪に飽きると彼女に、造成が完了した街について、まとまらない考えのまま、――どうしたら良いものかと知恵を借りることにした。




 * * *




「がわ」だけは立派な街に、どう人に住みついて貰えば良いのか、まるで考えつかない。雑然としたままの俺の話に、静かに耳を傾けてくれる彼女。


 一区切り、話し終えたところで


「善い知恵が欲しければ、陶片の娘たちを頼れば宜しかっただろうに……しかし、私の様な若輩者に頼って頂き嬉しい限りだ」


 至極、当然とも思える――陶片に頼ると言う考えを彼女は提示。


(それも考えないでは……無かったけれど)


 ……いやね? あいつらに、その手の相談をしようものなら……毎度、毎度。加減も なにも知らないプランを、とんでもない量、言ってきやがるんですもの。


 しかも、その中の指示には下手すると「……これ、マジで?」って感じの、朝出掛ける際には外履きの紐は、どちらの足から、なになに結びで結べ。何色のハンカチを持って出かけろ。誰々と話している最中に、どこどこまで話を進めたら、右手でハンカチを取り出して汗を拭え


 もはや、なんと言うか……スピリチュアルな お話にしか思えない羅列を、押し付けて来るんですもの。終わってみれば、ひとつひとつのことに、意味はあったんだと分かることもあるけど――正直、意味分からな過ぎて、不安になるんだよね。

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