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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十六章:身の処し方を考える

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なんだかんだと、俺も適当な訳で

「……えぇ~っと。それで、お屋敷にゴブリンたちがやって来たんです……か」


 しまむらで買って来させた子供用デニムのハーフパンツ(780円)と、アウター(480円)に装いを変えたゴブリンたちが、屋敷の内外で、せっせせっせと……お手伝いをしているのか、邪魔をしているのか。それは良く分からなかったが……そのなにか作業に従事しているらしい様子を、玄関のホールを見下ろす階上から眺め――キーラが、アヒルのくちばしの様な唇を、もにょつかせる。


(鉄柵を嘗めるアルパカさんみたいな唇の動きだな……。ぴるぴるぴる~って、ウェーブするような……風に、なびくカーテンの裾みたいな……指で摘んで意地悪したいぞ?)


 彼女の表情に、失礼極まることを考えていると、歯に物が挟まったかのような声。


「アルシェノエルさんたちと比べられると……アレなんですけど」言い澱んで――諦めの溜息「一応、私も騎士の端くれなんですよ旦那様。……一応ですけど」


 自身の立場をそれとなく溢す。


 彼女の両の肩に手を置いて「諦めろ♪」と一言、諭すにはまるで足りない言葉をかけていると、俺の姿を目にしたゴブリンが駆け寄ってきて、明るい表情で挨拶して立ち去って行く。


「食い物が、まともになったせいか……肌艶良くなったみたいに見えるな? どう思う?」


 そんなことを聞いてみれば、彼女は取り出したハンカチで涙を拭い


「騎士に……なにを聞いてくれてるんですか」


 人間に害を成す存在と、対峙することが、義務として課せられている身分の彼女に、聞くことでは無いと言いたいに違いない。

 

 俺の彼女たちに対するスタンスも、うやむやとしたまま。しかし、彼女からしてみれば、とんでもない所に(とつ)いでしまったと言った所か。


「ツモーイッ!!」階下で張り上げられる顔見知りのオークの野太い声「風呂に行くぞ。付き合え!」

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