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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十六章:身の処し方を考える

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リエナクトメント? いいえ、夜祭りです

「……もう少し待て。組み立てが終わり次第、発射する」

「は、発射っ?!」


 いや、想像外のことに思わず声を上げてしまったが――正直を言うと……見たい。


 危険だからと、組み上げ途中の御神体から離れる様にと、手で追い払われ、遠巻きに作業を見物していると、それも終わり――いよいよ御神体の力が、お披露目される段となった。


 完成した御神体を前に一同集い、目を閉じて静かに、祈りを捧げるオークたち。

なんと言うか……嫌いじゃない、この空気。


 祈りを捧げ終えると、現族長ハリバドラの号令と共に発射準備が行われ始める。


「ツモぉイ!? 手伝え!!」


 なにやら、お呼びがかかった。急いで声の方に向かうと、皆で引く綱のスペースが空けられ、そこで綱を手にして力の限り引けとのお達し。


 声を合わせてオークたちに紛れて綱を引く。綱を引くにつれて、たらふく砂と水を呑み込んだ、御神体のゴンドラ部分が、ゆっくりと持ち上がって行く。な……なにコレ?! ど、どうしよう……た、愉しい!!。


 以前一度だけ、学校行事で経験した地引き網の様な連帯感。


 これが戦争のための道具だと言うことも忘れて、俺は――このオークたちと一緒に、力を合わせて遮二無二、綱を引く。


 (おもり)の役割を果たすゴンドラが定位置について、充分な位置エネルギーを稼ぎ終えると、綱が固定され、投擲する石弾が数名のオークたちによって、腕木にセットされた。


 ……あの石弾を運ぶのも、ちょっと楽しそう。


 しかし、どう見ても――その役割は、こいつ等にとっても特別な者に任される仕事の様に見えた。その選抜基準は分からないが……次の機会が、あれば是非に選ばれたい。


 それが、命の危険に曝される様なことを、申し付けられない範囲であるならば。

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