表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十四章:白銀(はくぎん)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

547/1638

ぺろぺろが、もたらした異能

 俺が彼女の妹に不埒を働いた釈明から、女の子の扱いへと話は移り、そしてそこから何がどうなって、日課の射撃トレーニングが不要と言う流れになったのか――理解できない俺の頭が……悪いのか?。

 

 首を捻る俺を見上げてデシレアは、イタズラの種明かしをするみたいに、ご機嫌な様子で――ひとつひとつ説明してくれた。




 * * *




 彼女の話しによると――俺はトーヴェによる「ぺろぺろ」という名の加護を身に受けたのだとか? もっとそこは、絵面的にも……聞こえよう的にも……どうにかならなかったのかと声を上げたかったところでは……ある。


 彼女たち姉妹は基本的には、思考や体験した事柄が共有されるという話を、以前ネルに聞いた記憶もあった……気はするが――。


 アンティグアでの銃撃戦のあと、俺の射撃の腕のお粗末っぷりが、指輪とネルを経由して姉妹の知るところとなって――トーヴェは、この屋敷に駆けつけてくれた……というのが、今回の来訪理由らしい。


 そして、俺の姿を目にして昔を思い出した彼女は、衝動を抑えきれずに俺に襲い掛かり。彼女の最上級の親愛を示す行動をもって、俺の顔をよだれ塗れにしてみせ――。


「……加護……じゃ、ねぇだろ」思わず口をついた言葉にデシレアが苦笑いを浮かべる「……う、うん。まぁ……ね? わたしたち獣だから、本能や情動を抑えきれないことが時々あるんだよ」


 今も忘れ得ぬネルと初めて会った日のことを思い出す。そう言えばネルにも襲い掛かられたっけ――。


「お……お、おにーちゃん……そ、そ、そこまで……そこまで。……赤裸々なイメージの奔流に、対象年齢が跳ね上がっちゃいそうだよ……」


 常時発動[思考のフル・フロンタル]これを俺の方で、どうにかできるのなら……とっくにしているのだってば。


 顔を赤くして、わたわたとしてみせたあと、


 デシレアは、トーヴェが本能に根差す欲求を満足させた後で、俺に与えてくれた加護についてを――この場には居ない妹に代わって説明してくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ