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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
三章:うろくづの森

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ちょ、ちょっと?!

「い……いやいや……。それに俺って、見て頂くと分かると思うんですけど。もののぐなんて、使える身体してませんし? 使い方も解りませんし?」


「……教えれば、良しと言うことか? お、教えよう! 貴様が、もののぐを使いこなせるように鍛え上げもしよう! ……そうか、そうだな。その通りだ。闘う相手が居ないのであれば……自ら、育て上げれば良かったのだ。闘犬を見出し、育てるが如くに」 


 さっきまでとは、打って変わってツォンカパの目に、力が戻っていく。


「……あの? ちょっと?」

 

「そうであった……」


「そ、そ、そうです。そうです! 勝手に盛り上がられても困っ……」

 

 あらぬ方向に、話が進み始めたかに思えた矢先。ツォンカパが、ハッと冷静さを取り戻したように見えた。


(一気にクールダウンして頂けるよう、話の向きを俺にではなく「解決できない問題」であると、誘導し直さなくては……)


 そう思い──必死に、このオークに諦めさせる方法を考える(いよぉ~っし! 某議員の号泣会見ばりに泣き喚いて……そこからウンコだ! ウンコまで漏らしちゃおう! 流石に、そこまでやれば強者云々の資格なs……)


「我らの言葉を解する人間よ。名をまだ聞いていなかった。無礼をした。赦せ……」


「あ、はぁ~い♪ 百千万億(つもいひがた) 春夏秋冬(ひととせ)と申しますぅ。やだなぁ~もぉ♬ それで、ですけどね?」


「……長いな。発音も難しい。スマンが、ツモイと呼ばせて貰うが良いか?」


「どぞどぞどぞ~。ところでツォンカパさん? ちょっとですn」


「鍛錬は、明日より始めるとしよう。夕刻前、この場にて待つ。今日は、もう戻り休め」


「……あの? ちょっと? 待っ……て?」


 初めて出会った日と同じようにツォンカパは、俺をひとり森に残して、話も聞かずに立ち去っていった──。

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