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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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日本人のお風呂コミュニケーションを……なめるなよ?

「……つまり、こう言うことじゃよな? ……ツガータよ」先程までの俺の行動や、言葉に自尊心を傷つけられたらしいヴィルマは、怒りに形の良い眉を吊り上げて――チョコレート色の肌を惜しげも無く晒して、浴室に乱入して来た「お子様の……わしのまっぱなど、お主にとっては歯牙にもかける価値も無いと……こう言う訳じゃよな!」


 まぁ……そうなんだけれど。


 それを口にすると、流石に後を引きそうな空気。直ぐ上がるから待ってろと言って、髪を洗い始めると――ヴィルマは、その言葉を無視するかのようにズカズカと、バスタブに踏み込んで来た「誰が待つかじゃ……わしとて海水でベタベタしておるのじゃ。わし、お子様じゃし~ぃ。ツガータは、わしをおなごとして見んし~ぃ。お主の国の価値観からすれば、別に一緒にお風呂に入った所で構わんハズじゃよな。トトロで観たのじゃ。ホレ、場所を詰めい」


 別に良いか……。


 そして良く分からない空気のまま――2人でバスタブの支配領域を争って、髪を洗い終えると、ようやく嵩を増した湯に、しばらく浸かって。俺はヴィルマ1人を残して、ホコホコとしながら先に湯を上がった訳だったが……。


 その後、しばらくの間――この件は、禍根となって残り続けた。




 * * *




 ――それから、数日――


 メトレス・マリア VS. 謎のボコールのトトカルチョの行方だったが、ボコールが儀式の場に選んだと見られるクルーズ船が、漂流を始めていたことから、当局の徹底の捜索(ホントに?)が行われーーしかし、その捜索にもかかわらず船内は、人っ子1人見当たらない状態で、もぬけの空――勝負は弟子に任せて、まともに参加してすらいなかったメトレス・マリアの防衛勝ちとしてジャッジが下された。


 きっと、賭博客たちは頭に血を昇らせて、殺気立ち、同元を追い駆け回したことだろう。


 そもそも一体、どのような形を以てして、勝敗が決したと断ずるつもりなのかと。

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