完璧なヤラセ動画じゃないですか、ヤダぁ
車の中で見つけた7.62㎜×39弾をAKのマガジンに込める。
……流石に、もう今夜は、こんな撃ち合いは無いと思いたいが――銃撃戦の興奮も冷めやらずの俺は、車の後部座席に腰を降ろし、黙々と弾を込める作業に没頭。
「のぉ……お主たち。この島のモンと言うことは……。あ・あ・あぁ~……ノドがガラガラ、イガイガするのじゃ……んんぅ! メトレス・マリアのことは知っておる訳じゃよなぁ? じゃったら……頭がオカシイ、あの色ボケの機嫌を損ねた奴が、どういう末路を辿るかは知っておるのじゃろ?」
弾を込めつつ、そちらに視線を向けると男たちは明らかに怯えていた。自分たちのボスが……辿った運命を知っている訳だから、無理も無いけれど――。
「メトレス・マリアに盾突く度胸は無し……察するに、どこぞのボコールにでも泣きついて、仕返しをして、どうにかしようとした訳じゃな? じゃが……生憎じゃったな」
ヴィルマは男たちを見下ろしながら、子供とは思えない凄みのある笑みを浮かべる。
「わしが、おることを知らんかったとは……アホアホなのじゃ。……のぉ? あの腐れ共を島に運び込んだ奴を教えるのじゃ……そうすれば……お主たちを、わしがオモチャにすることだけは止めてやろう。嫌じゃと言うなら……お主たちを毎日1人ずつ、ゾンビ・カダーブルに変えて……動画実況で稼がせて貰うのじゃ。その頃には、お主たち……何をさせても文句は云わんしのぉ? 色々と愉しいプレイを体験させてやるぞ? とりあえず、お互いの汚い尻の穴に差した、キュウリを手を使わず数珠繋ぎになって――あへ顔で美味しそうに、ポリポリ食べる変態さんを……偶然、わしが見つけて撮影した……的な感じで、投稿すると言うのはどうじゃ?」




