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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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頑張ったのに、泥仕合

 ――2時間後――


 ようやく港の銃声が鳴り止んだ。警察は……とうとう最後まで来てはくれなかった。マジ! ファ(自主規制)!


 呻き声が、あちらこちらから聞こえてくる。残弾は「おちんちんシリーズ」が残り12発と4発と、そのまま。レイジング・ブルが撃ち止め。AKが残り3発。本当にヤバかった……。


「……て、てめぇ……10発以上は、弾食らわしたハズだろうがぁ……なんでピンピンしてやがる」


 足元で転がる男が、忌々し気な声。


(……まあね。残弾が厳しいと言っても、ちょっと無茶な突っ込みして、痛い思いを我慢しさえすれば撃ち合いでは、そうそう負けやしませんわ)


「愛の力じゃ! ツガータは、わしにハァハァするロリコンじゃぞ! ロリコンの力をナメるで無いわ! この痴れ者めが! とりあえず、お水じゃ! お水を寄越すのじゃ!」


 俺の世間体をなんと心得る、この褐色ロリ! ロクでも無いことを吹聴するんじゃない。ヴィルマの元に駆け戻り、そしてこいつを黙らせるべく、頭にチョップの雨を降らせる。


「……へっ、俺たちはロリコン野郎にやられたのかよ……イチャつきやがって」


 あらぬ誤解をされてしまったじゃないか……。


 彼らが乗り付けて来た車を漁る――恐らくはメトレス・マリアなり、俺たちを拘束するために使うつもりで持って来たのだろう、結束バンドの束を発見。


 男たちを後ろ手に拘束してまわり、逃げ出さないように更に一纏めに繋ぎ合わせる。


 拘束したあとで、ボディー・チェック。危ないものが色々出て来たので、それらは海に捨てた。腹と大腿部に弾を受けた2人は、危険な状態。


 ボトルを呼び出して男たちの傷を治してやることにした。死なれても寝覚めが悪い。


「……お、お、おまえもボコールだったのか」


 傷を癒された男たちは、俺に対しても恐怖の視線。どうやらヴ―ドゥ―の司祭と勘違いされてしまったのか。


 近づいてくるヴィルマの気配に気づいて、それには答えず――俺は男たちの車のシートに掛けて、成り行きを見守ることにした。


 今回のこれは……少なくともヴィルマにとっては、メトレス・マリアから課された試験な訳だ。あまり首を突っ込むのも筋違いに違いない。

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