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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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俺たちの親父を返せ!

 はっ? 意味が分からず面食らっていると、周囲で成り行きを見守っていた誰かの声――。


「……あっ、俺この人知ってるわ。確か……カルデロン・ファミリーの傘下の人だ」


「あ? なんだよそれ?」


「ほら? アレだよアレ。前にファミリーの親父をメトレス・マリアに肉のゾンビに変えられた……」


「えっ、それってアレか? やたらダンディーな口髭生やした……あへ顔で、ベビー・ドールか、キャミ着て誰にも見向きもされてねぇのに……通りで毎日、うっふん♪ あっはん♬ 色目飛ばして客を取ろうとしているアレか?! あのバケモノか!?」


「……なぁ? それ違うくね? メトレス・マリアが肉のゾンビに変えたのは……バーコード禿げの……アンスコ全開の、あへ顔チアだべ? ペットボトル拾って回って売ってる。確かアレって……デラクルス・ファミリーのボスじゃなかったか?」


「違ぇよ! メトレス・マリアにやられたのは日本のHENNTAIに出て来る青い水着姿で、あへ顔で瓦礫運搬の作業してる、キリギリスみたいにガリガリのガルサ・ファミリーのボスだっての!」 


「「「それは俺らのボスたちダアァーーーっ!!」」」(おおぅ……あのキッツいのか……)


 実のところ――俺には最初のひとりの風体が上げられた時点で、薄々事情は察していた。先日まで滞在していたメトレス・マリアの教会の地下に、その肉のゾンビ。ゾンビ・カダーブルと呼ばれる目の焦点も合わない彼らは、オマルひとつが置かれ、10床のハンモックが立体的に張られた小さな部屋に居た。


 メトレス・マリアによると彼らは、この島の社会で許されない罪を犯した者たちらしい。


「人間を構成する5つの要素」人の運命を司る星[ゼトアール]、大いなる守護天使[グロ・ボンナジュ]、小さき守護天使[ティ・ボンナジュ]、肉の霊[ナーム]、肉体そのもの[コール・カダブル]


 この内、基本的情動を司る大いなる守護天使と、人格などを司る小さき守護天使のみを切り離し、意思の無い肉体と肉の霊のみが残された存在を指して、ゾンビ・カダーブル[肉のゾンビ]と呼び、死刑以上に厳しい刑罰として、奴隷として働かせ続けるのだとか。

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