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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
三章:うろくづの森

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あの? オークさ……ん?

「貴様が手にする……」


「『もののぐ』では無い! 必要な物は『杣木』!『闘諍』する気は無ぁし!」



 ――その次の日―― 

 

「貴様が……」


「『もののぐ』じゃありませぇ~ん@『杣木』が要るんです~ぅ♪ 闘わなぁ~い♬」



 ――さらに、次の日――


「ki……」


「『杣木』! 闘わん! 闘わんよぉ!」

 

 ここまで来ると、最初に出会ったその日に感じた、恐怖感は感じなくなり──もう、オークとのやり取りは、ルーチンワーク以下のものに成り下がっていた。そしてオークの方も俺が、問答に対して、違う返答をすることが無いことを、理解しているようにも感じられた。


「……おぉ」


 オークは いつものやりとりを交わしたあと、深い嘆きの声を吐き出した。片手で顔を覆うと、立木を背に力無く座り込む。


「……えぇっと。オ、オークさん?」


「………………」


「どうかしました……かね? なんだか傍目(はため)に見て、落胆っぷりが……凄い、痛ましいんですけども?」

 

 このところ毎日会話していたことで恐怖を忘れていた俺は、先日だったら絶対に有り得ないことに……自然と、オークに話しかけていた。


 なんのためにオマエは、オークの言葉を覚えたんだ? と言う無神経な問いには、こう応えよう! オークに襲われたりして、物陰に隠れている時! 耳にした会話内容が、理解できるかどうかで、()(おお)せる確率が上がる……かも、知れないじゃない?


 ……俺は、誰を相手に、必死に言い訳をしてるんだ?

 

 さておき。オークは、外見に似つかわしくも無い弱々しさではあったが、口を開いてくれた。


「……た」



「……た?」


「………………戦う……相手が……欲し……い」



「お疲れ様ぁーーーーーーーーーーーーっっっしたあぁ!」

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