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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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ワイヤー・アクション、想像してたのと違う

 以前、有栖川さんが用意をしてくれたホルスターと、スピード・ローダー用のポーチを身に着けると、指輪から呼び出したデシレア謹製「おちんちんシリーズ」を突っ込み、腰に魔剣を差した俺は――スコラスチカに抱きかかえられる様にしがみついて、家屋の屋根から屋根に、彼女の脚頼みに飛び移って貰うことに。


 ふっ……格好良いこと、この上あるまい。


「私、徘徊性って訳では無いから、実はこう言うね? ぴょんぴょん跳んで回るのは得意じゃないんだけど♬」ハエトリグモさながらの跳躍を繰り返し、建物から建物に飛び移る彼女は、その言葉通り――3~4回と言わずに落下し、その都度篩板(しばん)から出し続ける、しおり糸の助けを借りてリトライを繰り返した。


「んひいぃっ!?」


 正直……人間性を捧げるゲームみたいに何度か落ちて死ぬかと……。アメコミ・ヒーローや、巨人の周りをブンブン飛び回るアニメは……もっとスマートにだな……。


「貴方をこうして抱きかかえるのって……ネルには、なんだか悪いけど、独占欲が満たされて素敵♪ ねぇ? 貴方? やっぱり私に食べられちゃいなさいよ♬ カワイイ卵、沢山産んであげるわよ?」


「……も、持ち帰り……検討させて……頂きます」


 落下の回数が増えて来た――流石にスコラスチカも疲れが溜まって来たのだろう。高台の上に建つメトレス・マリアの教会までは直線距離で、残り600メートルほど。下に降りて歩いて行くことも考えはしたが……。


 この状況にそのまま、なぞらえて考える訳にはいかないものの、その昔の八甲田山の雪中行軍で生死を分けた距離も、およそ600メートル程度でしか無かったとか? ……気は急くが慌てること無く、地道地道に進むことにする。


 取り敢えず――小休止。


 陶片とボトルを取り出し、スコラスチカを回復させると、ヴィルマからの連絡が入っていないか確認する。連絡は入っていないらしい。ついで、衛星から建物の上の俺たちが見えてはいないかをトキノに聞いてみる。

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