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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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死者が溢れる

 昼を過ぎる頃にはホテルの周辺も映画のロケ地の様相を呈し始めた。ホテルを囲む柵の周りをウロウロし始めるカリブの特産品たち。


 しかし、今俺たちが滞在しているホテルは、閑静な土地に建つ立地のお陰からか、目にする特産品の数は、まばら。


 流石はアルパゴンと言ったところか。ホテルの周囲の侵入可能な箇所には、コンテナを搭載したトラックをどこからともなく調達して来て塞ぎ、パンクさせた上でバリケードを構築。これでしばらくは、籠城ができるに違いない。


「……死人かよ。あんま……張り合い……出ねぇな」


「でも、身体が鈍らない様に、潰して回るのも良いかも知れませんよ?」


(…………) 


 こいつらオークの戦いぶりに、もっとも合わない相手が、あいつらじゃないのか? かすり傷を恐れず相手を斬り倒す、こいつらの戦いぶりは、映画にあるような〝かすり傷ひとつでアウト〟だったりしがちな、特産品の相手は危険過ぎるんじゃないのか?。


 その後で、こいつらが襲い掛かってきたりすることを考えるなら、もはや半分以上、それ敵キャラじゃないか? 特産品は兎も角、俺、お前たちに襲い掛かられて無事でいられる自信は無いぞ? まぁ……あくまで特産品が、映画の中の様な存在であると仮定するならば、だけれども――。


「ツモイさん! ヴィルマを助けに行きませんと!」


 メルトゥイユの声に我に返らされる(そうですね。そうでした……)。


 この土地に来てからも、全く修道衣を着崩しもしなかったメルトゥイユは、既に完全装備。


(……武具、全部持って来てたのかよ)。


 しかし、そのメルトゥイユの様子はと言うと――顔は赤く、滲む汗は滝の様で……屋内でこれなら屋外に出ようものなら、直ぐにでも、倒れてしまうんじゃないだろうか。

 

(こりゃダメだわ)


 部屋のドアをノックする音に、ウチのメイドさんたちが怯えた様子をみせる。


「支度が遅くなった。出掛けるなら供をしよう」


 続いてアルシェたちが、全身鎧を身に纏って部屋に入って来たけれど……馬に乗っていない君たちが、一体、なんの役に立つというのか……。

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