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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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ご、御観光ですか?

「サプライズ? 必要か? この状況で?」


「サプライズ、必要、この状況だから」


 今にも喧嘩に発展しそうな空気の俺たちを、他の観光客たちが、自分たちの愉しい空気に水を差されたくはないと、逃げるように立ち去って行く。


 ――とは言っても。これはほとんど無理な御相談でしかない。俺の思考を読み取って見せるコイツに、気づかれない様にサプライズ? 出来る訳が無い。


 俺の提案したデートプランは、こいつにしてみたら――理由は良く分からないが、まるでお気に召さなかったらしい。


 どうしたものか――どう機嫌を直して貰おうかと考えていると、救いの主。


「……春夏秋……冬(ひとと……せ)? ネルちゃん?」


 ほぼ地球の裏側で俺の名前を呼ぶ、聞き覚えのある声に驚いて、振り向く。


「「……店長?!」」


 俺が声を上げるのと、同時に――


「バイト、サボって! こんな所で、なにしてやがる!」


 笑い声混じりに駆け寄って来た店長のゲンコツが、俺に振り下ろされた。




 * * *




「ネルちゃんとのデートでバイトサボるんなら、そう言いやがれ。なぁにが追試がぁ~だ」憎まれ口を叩きつつも店長はひどく、ご機嫌で「甲斐性見せやがったじゃねぇか? えぇ? 春夏秋冬(ひととせ)ぇ」


 博物館の飲食が、可能な区画のパラソルの下で――先程、はたかれた頭をさする。


「奥さんは、どうされたんです店長? と言うか、なんでこんな場所に? 店はどうしたんです??」


「質問責めじゃねぇか春夏秋冬。女房は御近所さんにって、あちこち土産物屋巡りが忙しいらしくてよ? 疲れるし、添乗員さんに任せて置いて来た。此処に来た理由は、最近、商店街で導入されたオンライン・ページとか言う奴の福引でよ? レシートに……こう? もじょもじょ~っとした四角い……なんかあるだろ、ホレ?」

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