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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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もうっ! バカバカぁ! アルパゴンさんの意地悪ぅ!!

「大丈夫ですよぉ~。名義自体は、この島にお住まいの善良な一般の方々のものです。ちょ~っと、多めに限度額+α、米ドルで握らせて頂きましたら、2つ返事でですね? あ、勿論、皆さんの出費に関しましては御心配無く。今日は私、大変機嫌が良いのです♪ ちんけな買い物の支払いくらい、ポケット・マネーで面倒見させて頂きますとも!」


 この悪魔のことも、本当に分からない。


「クレカの件は、分かった……。それで? お前は、なんで そんなに機嫌が良いんだよ?」


 胡散臭いものを見る目を悪魔に向けると、その言葉が聞きたかったとばかりの反応――「あ、それ聞いちゃいます? 聞いちゃいますかぁ」(うぜぇ)


 まるで頭の中に熱帯の太陽が飛び込んだのかと言う明るさで、アルパゴンは自らの上機嫌な理由について語り始める。


「いっやぁ~♪ 流石は、カリブと言った感じですか♬ 社会主義国のキューバも近いし、西アフリカは目と鼻の先。良い買い物が堪能できました。ショッピングの時間を作って下さった有栖川氏には、感謝しなくてはいけませんね」


「買い物?」


 ……どう言うことだろう。観光地で耳にする単語としてこれほど、違和感無いハズの単語が……どうしてこうも不穏な響きをもって、耳に入って来るのだろう。


「聞きたい?」


 買い物の内容を話したくて仕方ないと言った様子の悪魔のムカつく顔が突きつけられる。ぶん殴って、どうにかなる様ならぶん殴ってスッキリしたいところだが、こいつにそれが効くかと言うと――まるで意味が無いことはザイツェ・アルカンで過ごした日々のお陰で良く分かっていた。ささやかな抵抗に言葉を返す。


「聞きたくない」


「そうですか♪ ざぁんねんだなぁ~♬」底抜けに明るい声。


「すいません。ウソです。なにを買って来られたのか教えて下さい。気になって、不安で不安で堪りません! アルパゴン様!」


 そして間髪入れずに、マッハでくじける……俺。

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