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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十三章:紺碧のカリブ

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仕方が無いので、観光に……がっかりだよ、もぉう

 完璧超人の様に思えていた、彼のさらけ出された人の部分。俺はきっと……これまで以上に、彼と仲良く付き合って行けそうだと感じ、ここにいる間、彼と男2人、ささやかではあるけれど、下世話な悪さも含めて、遊び呆けるのも良いかも知れないと、プランを考え始めていた――。


「そう言うんじゃ無いんですよぉう! もぉう!」


 ――考え始めていた……が、なんだか面倒臭そうなものを感じ取り、その考えは、そっと胸の内に仕舞い込んでおくことにした。




 * * *




 女共の水着は期待できない事が分かったので、仕方無く街を観光することに。


 有栖川さんは他に仕事があるらしく、戻って来たアルパゴンとタッチして、あちらに戻って行った。ホテルが用意してくれた観光バスで皆と一緒に街へと向かう。


 車窓から外を眺めると、多くの建物は倒壊して、戦場痕の様な瓦礫の景色が続く。ヴィルマに訊ねてみると、この島は大きなハリケーンがやってくる度、こうなる上に――しばらく前に起こった、地震の傷跡もまだ、癒えもしていなかったのだとか。


 そんな訳で街のあちこちでは、インフラを復旧させるために日本からやって来た、工事用車両が、そこかしこで見かけられた。陶片の娘によれば、この島の取引国のトップ3が、アメリカ、日本、イギリスらしい。車体に日本語で書かれた会社名にきゅん♡ とする。


 土産物屋などが立ち並ぶ、島のメイン・ストリートに到着するとバスは止まり、皆は歓声を上げて乗り降り口から転がり出る。


 バスから飛び出す皆に、順番にクレカを手渡す悪魔。……アイロニーが効き過ぎな上にシュール過ぎるだろ……。 


「はいはいは~い♬ 皆さん、お気をつけて楽しんでくださいね~♬ 陶片のお嬢様方のお話は、ちゃんと聞いて下さいねぇ」


 気持ちが悪いほどの上機嫌な悪魔。


「どうかなさいましたか? ご主人様♪」

「どうしたも、こうしたも……。とりあえず、あのクレカはどうした?」


 よくよく考えて見れば俺たちは『門』を通って、この島にやって来た訳だから、不法入国したも同然。カードの利用履歴とか、どーなるんだと。

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