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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十一章:魔術師の娘たち

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ハキハキ♪

「1103年、引き籠っていた?」パチンと、テーブルに万年筆を置き、眼鏡を外し「……その様な方が面接で採用されるとでも? 社会を舐めていませんか?」


 あっという間の圧迫面接へのポール・シフト。コイツ……これが、やりたかったのか? 相手が悪魔だからと言って――なんだか俺は、アルパゴンを応援したい心境に。


 なんせ、あちらの世界での俺は、就職面接を控える学生な訳だ。こんな面接、心底嫌だ。


「……えっ、え~アルパゴンさん?」堪りかねた俺が面談を交代「今までの仕事で、もっとも誇れる実績や、成功体験は何ですか?」


 雲行きが怪しい面接の流れを察したのか――それとも、こいつもネルと同じくノリノリで、この茶番を愉しんでいるのか。


 アルパゴンは起死回生と言った感じのPRを、行おうと声に覇気を込める。


「仕事は全て配下の者たちが、私の代わりにやってくれました。実績や、成功体験は、領地の運営を含めて、全て配下の者たちに任せていましたので、分かりません!」


(……覇気が込められたからって、どうだってお話じゃねーか。はきはきと、なにを吐かして、いらっしゃりやがる)


「ええっと……貴方の仕事のやりがいや、喜びは何ですか?」


「働いたことは、無いって言ったじゃないですかぁ♪ でも、そうですね……喜び……喜びですか」


 アルパゴンは、少し考え――そして、


「人が、嫌がることをすすんで行うことです!」


 『人が、嫌がることを進んで行う』そこだけは耳当たりは悪く無い。


 が、こいつが口にすると――どうも、穿って受け取る意味以外に聞こえない。いや、事実そうなのだろう。こ、この野郎。


「ご、ご自身の長所を……教えてください」 


「興味を抱いた対象に、そっと寄り添い……破滅へと導く情熱は誰にも負けません! 丁寧に丁寧に……骨までしゃぶり尽します。これは私が、もっとも大事だと考えることとも合致します!」

 

「お前っ! 帰れっ!」

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