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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十一章:魔術師の娘たち

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呑んだくれの言葉に耳を疑う

 ふと、バルコニーから外の様子を眺めると、デシレアが屋敷の外れにメルトゥイユのためと思われる、教会めいた建築物を創造していた。


 ヴィルマの上げる歓喜の声。


 神と言う存在を不愉快に思う龍の彼女に、宗教建築物を造らせるなど、普通に考えれば無理な話なのだろうが――デシレアも打算無しに上げられるヴィルマの声に、その気にさせられてしまうのか。


(……世話に、成りっ放しなんだぞ)


 バルコニーから身を乗り出して、ヴィルマに釘をとも思ったが……彼女たちの嬉し気な声を聞いていると、それも躊躇われ……。


 俺は、そちらの様子には――目を瞑ることにして、手にした次の本を開いて読書を続けることにした。




 * * *




「んんんん~~~~~~っつ!?」


 アルコール臭い空気を纏って、手には焼酎のペットボトルの取っ手を握って、大きく伸びをしながらネルが部屋にやって来た。


「んはぁっ……やっぱり、ガブガブくん飲みながら、お昼寝するの最高♪」


「…………」(騒々しいのが来た)


「嬉しいくせにぃ~♬ アンタが愛しまくりの、いとしのネルちゃんよぉ~? ねぇ? アンタ? 今晩のご飯は、なにが食べたい? あっ、アタシってのは……ちょっと遠慮してね? みんなお腹空かせちゃうから」


(……う、うるさい。本が読めん)


「なになになぁにぃ~? なんの本読んでるの? って、アンタ……」


 鬱陶しく纏わりついて来たネルが――本を覗き込むなり、呆れたかのような声。


「自分で昔書いた呪文書なんて読んでるの? ……あ、そうか。……昔って言っても、生まれ変わる前のことだもんね♬ 覚えてないか。んー……夕食どうしようかしらねぇ……これだけは、毎日本当に大変……。思いついちゃえば……チャチャっと、終わっちゃうんだけど……う~ん」

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