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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二章:シルウェストリスへ

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異世界語授業 ~海のナマモノ~

「アタシたちは『存在が大き過ぎるせいで、ひとつの世界に安定した状態で、存在を維持することが難しいが……同時に、個々が有するそれぞれの属性は……あらゆる世界に存在している可能性が存在する』……だったかしら?」


 誰かの言葉を一言一言、思い返している様子で、ネルは言葉を続ける。


「要は、アンタの世界も含めて、色々な場所に同時に存在できているから、大体のことは知ってはいるけれど……直接干渉するのは面倒臭い……。そんなところ……かしらね?」


 そこまで説明を聞いたあとで、俺は──話の内容を理解することを諦めた。


「説明して貰って、なんだけど……理解できなかったわ……」


「別にいいわよ♪ さ、先生ごっこ始めるわよぉ?」

 

 なんだか不安になる言葉の後で、頬にキスをして──彼女は、この世界に関わることを、丁寧に教えてくれた。

 



 * * *




「ハイ♪ 今から読むから、後を続けてね?」 


 ネルは意外なほど綺麗な字で、板キレに書いた文字を、シルウェストリスの言葉で、声に出して読み上げる。


「『いつぞハいつぞハとねらいすましてゐたかいがあつて、けふといふけふ、とうとうとらまへたア』ハイっ♪ 次、アンタの番よ?」


「『いつぞハ……いつぞハと……ねらい……すましてゐたかいがあつて……、けふといふけふ、とうとう……とらまへたア……』」(む、難しい)


「ほら? 教えてって、言ったのはアンタなんだから、しっかりやる!」


「おぉ……時間はあるしな」


 現世で妹のオーサへのお土産に買ってきた、あのウ〇コ棒を借りて来て、教鞭として振るうネルの授業は、日課となっていた。


「それだけじゃないわよ? アンタは、アタシのおっぱいのお陰で、花さんに頭を壊されても、すぐ治るくらいなんだから。分かり易く言うなら……。そうね、今のアンタの頭は、新品ピカピカ。生まれたばかりの、赤ん坊の脳細胞並みの吸収力と、成人の分別を併せ持っているのと同じハズよ。きっとすぐに、こちらの共通語くらいは覚えられるわ」

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