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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十一章:魔術師の娘たち

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いかつ過ぎるし、仕方無いね

 馬の背に揺られて考えていると――突然、こちらに向かって駆け寄る足音。


 以前、出くわした、薫り立つ盗賊連中を思い出して――ハッと、我に返ると鞍のグリップに置いた手綱を慌てて手を伸ばす。


 が、それよりも早く――予想もしない急なタイミングで、馬首が返され、倒れ込むように鞍にしがみつく。


「なっ?!」なにが起こったのか。


「どこの誰だかは知らんが! 逃げるで! オークや?! 聞いたことも無いほどゴツイオークが、こちらに向かって来よる!!」


 身体を起こして座り直し、後ろを振り返ってみれば賊狩りに出掛けた村の連中が、こちらを目にして、手を掲げ、挨拶に近寄ろうとしていた――そんなところだったらしい。


 必死の形相で走って逃げる彼女らに(くつわ)を取られて、背後で顔を見合わせる村のオークに、俺は片手を掲げながらに遠ざかっていた。


 息を切らせて走る、吊り目気味の短いツインテールの彼女に視線を向けると――彼女は、すぐにそれに気づいて


「礼はあとでえぇ! 今は、とにかく逃げるんや! 食われてまうで?!」




 * * *




「――お忙しいところ、お手間を取らせてしまい誠に申し訳ありません」


 屋敷に帰るなり、有栖川さんにスコラスチカとの契約内容についての立ち合いを求められ、魔女? 魔法使い? どう呼べば良いのかは定かでは無かったが……兎に角、連れ帰ったお客さんと共に応接室へ。


 途中、呆けた表情で屋敷を眺めまわす彼女たちに、今から会わせるスコラスチカに対しての一応の注意を促す。


「……見た目、怖いかもだけど、ビビらないでやってくれな? 悪い奴じゃないんだ」


 そうは言っても――この注意にどれほどの効果が期待できるかは(はなは)だ、疑問では……ある。


「おぉ! 任しときぃや!」(……大丈夫だろうか)

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