表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
359/1638

ゴルゴを超えろと仰る?

――無情に進むカウント。俺は、デシレアの前にひれ伏して、完全土下座形態に移行。


「今日これから! 真面目に! 一生懸命に! 射撃の練習に取り組むと言うことで!! なにとぞ! なにとぞ! プランCで、お願い致します!」すりすりすりすり床に額を擦りつける。


「……よろしい」ふんす! と、小さく鼻を鳴らして、俺の申し出を受け入れてくれる義妹(いもうと)さま。


「それじゃあ、とりあえず……頑張って……う~ん」小さな桜唇に、指を当て――なにかを考える、そぶりのあとで


「0.02秒以下のタイムの抜き撃ちで……ダブル・タップは、できるようになってね? ターゲットの距離は600mくらい先でだからね? おにーちゃん♪」


 小さな手と手を打ち合わせるようにして、いつもの屈託のない無邪気な笑顔。


「……それは人類に……実現可能なレコードなのです……か?」




 * * *




 デシレアのお許しがいただけるや、俺は跳ね起きるように立ち上がり、彼女が屋敷の中に設けた――俺は、物見がてらに一度、立ち入ったきりのシューティング・レンジのある部屋へと走る。


 部屋の中にはガラス壁に両サイドを仕切られた、7台のレーン。

 ターゲットを自動的に回収する、リトリーバル・システムの距離は、最大18m。


 扱い方が分からないので、台の上に置かれたまま埃を被っていた(……多分、有栖川さんが置いてくれたものなのだろうが)


 取り扱いについての書き付けを収めたファイルを読み、ターゲット・ペーパーをレーンに吊るしてスイッチを押す。まずは7mの距離から始めることに。


 指輪から回転拳銃を1丁呼び出し台に置くと、部屋のロッカーに積みあがる、弾が包装された紙箱を3つほど掴んでレーンへ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ