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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十章:名も無き森のアラーニェ

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女性には、特に説明し辛い

 このスコラスチカと言うアラーニェが、俺のこの無駄に死なない身体に興味を抱くことには、自身の不死を望むという、そんな分かり易い理由などでは無く――なんだか別に理由が存在するのだろうと……なんとなく感じる。


「どうして、そんなに御興味が?」


 煩わしい行く手を阻む木の枝を2人で(かわ)しながら、

 道中、それとなく問い質してみると、彼女は――。


「……んー。死なない身体って言う、それ自体には興味は無いわねぇ。……持て余しちゃいそう」


 心底、興味無さげに。


「じゃあ、またなんで……」そんな俺の問いかけに彼女は「なんとなく?」


 それが本心か、どうかは……まぁ分からなかったが、本心を探ろうとする俺の言葉を彼女は、見事にはぐらかし続けてみせた。俺もこのスコラスチカと言うアラーニェに少し、興味を持ち始めて、アレコレ詮索していただけに――お互い様だったに違いない。


「……こうなった理由については……一身上の……些末(さまつ)過ぎる……わりと……いや、かなり恥ずかしい……。おまけに女性にお聞かせするには(はばか)られる、お話なものでさ」


 しどろもどろ、しどろもどろ――。


「……些か躊躇(ためら)っちゃう訳なんだけど……。まぁ怪我とか、病気とか毒とか? 他人のも治すことはできるしさ? 言ってくれればなんとかするよ?」


 額に汗を浮かべて森を進み、彼女にそれ以外の部分については、話して聞かせていた。


 すると彼女は、いくつもある単眼を――輝かせ「そ、それ……本当!?」今まで包み隠そうと(つと)めていた様子を一変。


「どっか悪い所でもあるの?」

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