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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
十章:名も無き森のアラーニェ

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女神殺し

「……あ、あの? 申し訳無いのですが……話だけでも聞いては、頂けないでしょうか……?」


 最初に口を開いたのはアレクサンドラ。いきなりの拒否に俺の真意を図りかねる様子で、下手(したて)に下手に――話を突っぱねる俺の牙城を、突き崩そうと試みるかのように。


 俺は手繰り寄せて、手にしていたバスローブを手放すと、ジャスティス棒を隠しもせずに全開で、アレクサンドラに歩み寄っていた。


「えっ……? ちょ、ちょっと? あの? 百千万億(つもいひがた)さ……ん?」

 

 アレクサンドラは、ひきつらせた顔を青くして――腰を抜かしたように座り込み、()()うの(てい)で、壁際に後ずさって、俺に追い詰められる格好に。


「大体、自分を信仰してくれていたメルトゥイユを……。ネルに持ち掛けられたからって……アッサリ切り捨てた、あんたの頼みを聞いて一仕事? 一体全体、その頼み事とやらのどこを信用しろと?」


 キリっと、引き締めたケツに、えくぼを作り ランウェイを歩く、モデルの如き歩みで、俺はアレクサンドラにゆっくりと迫る。


 歩みに合わせて、ぷるぷる揺れて震えるジャスティス。 


「ちょ! ちょっと! つ……百千万億さん! 待って下さい!」

 声を震わせて、怯えた声をあげるアレクサンドラ。


「いいや、待たない……あんたのような邪悪女神……許しておいてなるものかッ!!」

「ひっ?! ネル様っ! あなたの! あなたの御主人様を! と、止め……」


 アレクサンドラが、必死に助けを求めるものの――


「え~っ♪ なんだか面白そうだから、アタシ大人しく見てるぅ♫ 3歩下がって、つがいの影踏まず的な? なんかゴメンね☆」

 

 ネルは、面白い見世物だと思ってくれたらしい。女神の言葉を聞くことも無く、見物を決め込んだ――そうこうしている間に、俺はアレクサンドラを壁際に追い詰めていた。


「分かるか?」

「……ななな、なに……が……で……しょ……うぅ……」

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