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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
九章:ネオコグニト

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続々・チョロインの血族

 それはパンケーキの付け合わせにするつもりだった、厨房の冷凍庫に入れていたハズのアイスクリームがヴィルマによって、全て平らげられていたからという……大変、しょーもない理由が存在する。


 焼いたパンケーキに、コンビニで購入したアイスクリームを、削るようにして(すく)って梨型に整えた物を添え、おやつとしてデシレアに振る舞った、そのあとでのこと――。


「おにーちゃんと、おねーちゃんを……。パパとママって、この子は呼ぶんだよね? じゃあ……わたしは、この子にとって……おばさまになっちゃうの? おにーちゃん?」


 フォークの歯に残るアイスをしゃぶり、しゃぶり、返答に窮することを訊ねられ、考えて返した言葉は――ぼやけた解となってしまっていたように思う。


「……いや、流石にそれは酷い。続柄は、デシレアにとって……姪っ子には、なるのかも知れんが……」


「め!? 姪っ?!」驚いた声を上げ、翡翠の髪を乱して、こちらに顔を振り向ける「いや、便宜上……便宜上な。落ち着けぇ? 気を悪くするなよぉ?」


「じゃ……じゃあ……おばさまじゃなくて、おねーちゃん……って呼んでいい?」おずおずとトキノが上げてみせた提案にデシレアは、まんざらでも無さそうな表情「わたしの姪……おねーちゃん……。ど、どうしよう……ちょっと……う、嬉しい……」


「デシレア……おねーちゃん……」

「ハイ! おねーちゃんです! ハイ! 姪のトキノちゃん!!」 


「……あのね? ぱぱのPC……古くて、ちょっと重たいの……」

「おねーちゃんに任せて!」


 言うや、止めるのも聞かずに、たすき掛けに提げた可愛らしいポシェットを漁る彼女「パラジウム・カードぉ~!」


 ――見たことも聞いたことも無い、金属の光沢を放つカードを取り出して、掲げて見せる。

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