表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
九章:ネオコグニト

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

309/1638

続・チョロインの血族

 デシレアの この反応は……いわゆるアレだ。アレな訳だ。


 自分が一丁前だと思っている子供の頃に「ハイハイ♬ ひととせ君は、これを頼もうねぇ? 旗が付いててカッコイイよぉ~?」的な感じで、お子様ランチ出されて「ぐぬぬっ」と感じる――大人扱いされなかったことに対する、芽生えかけの自尊心を傷つけられた怒りと(……いや、デシレアに限っては、芽生えかけの自尊心とか、的外れもイイところに違いない訳だが)、くやしさが()()ぜとなった混沌とした感情って奴か。


 彼女に対してどう謝ろうか、必死に考えていると、デシレアはすぐにそれを「……そんなことじゃないし。気にしないでイイ……。全然違う」と否定。


 その言葉をそのままに、果たして受け取って良いものかどうか……。


「気にしないで欲しい」


 そう言われて俺は、ハイそうですか♪ 気にしません♬ ……などと考える人種では無い。その場合「気にしなきゃ泣くぞ!!」と言っているものと考えるのが、普通にすら思う。


 しかし、そんな心配を余所に「……思えば、生まれてからずっと。……抱っこされたことなんて無かったし……凄く、びっくりしただけ」デシレアは、自身が見せたおかしな様子についてを聞かせてくれた。


 なるほど。見た目は小さな女の子のそれでも、その実160億年にも及ぶ、長い時間を生きた、龍が――彼女な訳だ。


「抱っこしよう」「抱っこしてみせよう」などと、挑む者も居なかったに違いない……。 


(……ってことは、生前の俺は……デシレアと面識は無かった訳か?)


「おにーちゃん!!」


 突然のデシレアの子供特有の高音域の声に、物思いに耽っていたところから、(うつつ)に引き戻される「あぁ……うん? どうした? デシレア?」


「どうしたじゃ無いんだよ! おにーちゃん! わたしね?! またもや、すっごい御機嫌なの! 御機嫌メーター・マックスだよ! メーターの針振り切れちゃってるよ!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ