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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
九章:ネオコグニト

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怪物を名付ける

「……御屋形様よ。御身が名付けられるべきかと考える……しかし、それにしても……私は未だ……御身の種も、お恵み戴けぬどころか……寝所にすら……お呼びいただけないと言うのに……御身を『ててじゃ』と呼ぶ者を前にすると……なにやら……酷く……己が、いたらないメスであるかのような――」


 手にしたフォークを、取り落としそうな落胆ぶりを顔に浮かべるクィンヒルデを、ヴィルマは励ます「……大丈夫じゃぞ? クィンよ。わしも、まだツガータにファッ(電子音)して貰ってはおらんのじゃ。気を落とすで無い」(……しねーよ)


「……ほら! アンタが、さっさと名前を付けてあげないから! ……何だか湿っぽくなりそうな気配じゃない」どうしようもない輩を見るような目で、手にしたワイングラスをこちらに向けて――ネルが面倒ごとを押し付けて来た。


 なぜそうなる! ……異議のひとつも唱えてみたかったが――この女所帯の中で、男は俺ただ一人。俺の反論に、こいつらが耳を貸してくれる訳も無い。反論なんてするだけ無駄なのだ。


 仕方無しに押し付けられるままに、この子の名前を付ける「すーぱー・トキノ」


(適当……かつ完全な脊椎反射)


「ほあぁあぁ~♪ スーパーが名前に付くのか?! 凄いのじゃ!! なんだか強そうなのじゃ!」


 予想外に良かったヴィルマの反応。興味を示したのかクィンヒルデも、ネルになにごとか? と訊ね通訳を求めていた。


 渋い表情で説明するネルの(やく)を聞き「それほどに、豪壮な名前なのか?」と、興味を示す彼女。


 もっとも「……他になにか無いの? アンタ」呆れた口調で、冷ややかな声のネルの様子に察したらしく、乗り出しかけた身を、すぐに元に戻していたが。


(スーパー・クィンヒルデとでも、名乗ろうと考えでもしたんだろうか……)


「……もっとカワイイ名前が良かったけど、ぱぱが付けてくれた名前だし……それでいい」


「生後、一時間も経っていないくせして、生意気を言うんじゃない」

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