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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
八章:神敵の獣

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この子には、頭が上がらない 【Picture】

 できた妹からのもっともな御意見に対して――この姉はどうしようもなく子供じみた様子で、舌を出してみせる(ホント……どっちが、おねーちゃんなんだよ)。


「あと、この屋敷を建てる場所に生えてた木は、全部引き抜いて一箇所に積んでおいたからね? それと排水周り。浄化槽は造って置いたから、それはおねーちゃんが、微生物さんたちにやって貰うなりして、どうにかして? 体積物に関しては定期的に『門』で、適当な場所に飛ばすようにはしておいたから」


「らじゃ!」とはいえ俺と腕を組んだまま、敬礼なんてものを妹相手にみせる所を考えれば……機嫌は悪くないらしい。


「……ホントに分かってるのかなぁ」疑わしいものを見るまなざし「おにーちゃん? おねーちゃんってウチの、ぴむぴむ以上にしつけがなってないんだから、ちゃんとお願いね?」


 鉄砲玉のように駆けて行ったヴィルマの声に呼ばれて、デシレアはそちらへと向かう。


「……お前、あの珍妙な生き物以下らしいぞ?」


「ま、姉の偉大さなんて、妹に分かるハズないわよ♪」



 * * *



 自分の『巣』に帰る前に、デシレアは俺に銀色に輝く鍵をくれた。

挿絵(By みてみん)

 この屋敷全ての鍵を開けるマスター・キーと説明して、それを俺の指輪に『結びつける』


「……おにーちゃん。怖がらなくても、わたしが作ってあげた銃が暴発して、どうとかそうそう無いし(……稀にはあるんですか?)指輪の中で爆発とかも無いから、ちゃんと仕舞っておくんだよ? いざってことになったりしたら、困るのはおにーちゃんだよ?」


 呆れ顔で叱りつつ、姉の手には金色のマスター・キー。


「なによ? アタシが金の鍵で、この人が銀の鍵なの?」


 ネルは豆鉄砲を喰らったように目をぱちくり。


「……普通なら、おにーちゃんが金の鍵って言いたいの? でも、おにーちゃんのミスリルの鍵に比べたら、金なんて卑金属みたいなものじゃない。メスは人間のオスを立てないとダメなんでしょ?」

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